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CASが浦和の提訴を受理せず「負け試合は対象外」

浦和レッズのサポーター。あの熱狂はまだ先か…。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「残念な結果となりましたが、浦和レッズとしましてはCASの仲裁判断を尊重し、懲罰を受け入れることとします」

 J1リーグ浦和レッズは11月19日、18節の湘南ベルマーレ戦でのエントリー手続不備に関するスポーツ仲裁裁判所(CAS)の仲裁判断への提訴について、CASから懲罰規程では「0-3の没収試合」の懲罰を争えるのは勝利したチームに限られるため、2-3で負けていた浦和レッズはJリーグの懲罰を争うことができないという理由で、没収試合が妥当かどうかなどの問題に踏み込まず、申立てを認められなかったと発表した。

 クラブは「残念な結果となりましたが、浦和レッズとしましてはCASの仲裁判断を尊重し、懲罰を受け入れることとします。本件に関する皆さまからの温かいご支援、誠にありがとうございました。今シーズン、残りのリーグ戦3試合、そして天皇杯を全力で闘ってまいります。皆さまのサポートを引き続きよろしくお願い申しあげます」とコメントしている。

 この問題は、東京オリンピックチームであるU-24日本代表に選出された選手が6月5日と12日の国際親善試合のためチームを離れていた。その期間、浦和はJリーグ公式検査を実施。一方、代表活動のため公式検査を受けられなかった対象選手は、日本サッカー協会(JFA)によるPCR検査の結果をもって、Jリーグエントリー資格認定委員会に申請し、エントリー資格の認定を受けなければいけなかった。

 対象選手はJFAのPCR 検査で陰性判定だった。しかし浦和の認識不足が原因で、Jリーグへの申請を怠っていたことが判明。その結果、柏戦の欠場が決まった。そして、その過程で、8月19日の18節・湘南戦で当該選手が出場していたことが分かった。

 するとJリーグは規律委員会に判断を仰ぎ、同委員会は浦和に対し「エントリー不備」であるとして、「0-3」敗戦扱いとする重い懲罰を科したのだ。

 これを受けて、浦和はまずJFA不服申立委員会に対し不服を申し立てたが、JFA懲罰規程第36条〔不服申立可能な懲罰〕に該当しないとして受理されなかったと報告。それを受けて、浦和はCASへの提訴に踏み切った。

 浦和は新型コロナウイルス対策によるエントリー規定を巡り、Jリーグが「0-3」扱いと決めた懲罰基準「出場資格のない選手の公式試合への不正出場(未遂を含む)」について、対象選手はそもそも「出場資格」を有していて、「エントリー手続きの不備」が問題だったはずだと指摘していた(浦和はエントリー不備については認めている)。

 この問題は、他にも多くの瑕疵があった(同様の似た問題で、JFA不服申立委員会より、一旦勝点3をはく奪された福島ユナイテッドFCへの情状酌量が認められ、試合結果が優先された)。しかしCASの“負け試合”は対象にならないという判断により、浦和のケースは、玉虫色の決着を迎えることになった。

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[文:サカノワ編集グループ]

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