日本代表DF吉田麻也が“復活”。現地採点は「5.5」。失点に絡むも、サンプドリア逆転勝利を支える
サンプドリアの吉田麻也。(Photo by Getty Images)
フェラーリのアクシデントで前半途中から55分間プレー。
[セリエA 14節] サンプドリア 3-1 エラスヴェローナ/2021年11月28日15:00(日本時間23:00)
日本代表の11月シリーズで負傷していたUCサンプドリアのDF吉田麻也が、エラスヴェローナFC戦で途中出場し3-1の勝利に貢献した。チームは2連勝で、暫定14位まで浮上した。
カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選11月シリーズでは、ベトナム代表、オマーン代表とのアウェー連戦で、チャーター機の給油地(ロシア)トラブルでハノイへの到着が大幅に遅れるなどアクシデントに見舞われた。それでもフル代表のキャプテンを担う吉田は2試合フル出場。いずれも1-0の勝利で、日本をW杯出場圏内の2位に浮上させた。
しかし、吉田はサンプドリアに戻ると負傷が判明。開幕から12試合フル出場を続けていたセンターバックは、インターナショナルマッチデー明けのUSサレルニータナ1919戦で今季初めてメンバー外となった。
今回、吉田からポジションを掴もうとしていたアレックス・フェラーリが30分過ぎ、相手選手と交錯して倒れる際に左腕を負傷。ピッチ上で腕を固定する応急処置が施されたが、結局、プレー続行を断念。35分、吉田が投入された。
ところが投入直後の37分、吉田のクリアが小さくなる。そのこぼれ球を合わされたミドル弾が吉田の股を抜ける際に足に触れ、そのままゴールネットを揺らし、先制点を献上した。
しかし、そこからはしっかり立て直す。後半は安定した守備を見せ、味方を後方からサポート。鮮やかな3-1逆転勝利を支えた。
『サンプニュース24』は、吉田に10点中「5.5」の採点に。次のように評している。
「寒いなかで出場することになり、失点の際、二つのミスを犯した。彼はGKエミル・アウデロを困らせるようにシュートに触れてしまった。後半は改善され、いくつかのシュートをうまく防いで、ゴールを閉ざした」
ちなみに交代を余儀なくされた27歳のフェラーリは「6.5」と高評価で、次のような寸評だった。
「彼は他の選手と同じくアンラッキーだった。彼が本当に良いプレーをしていた際、ピッチから出ることを余儀なくされた。カバーリングで一度もボールもこぼさず、彼がフィールドを離れるとチームが途端に苦しくなるのは決して偶然ではないはずだ」
フェラーリのコンディションによっては、吉田が再びポジションを掴むことになるのか。何より33歳のセンターバックは高い修正力を発揮、チームに貴重な勝点3をもたらしてみせた。
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[文:サカノワ編集グループ]