【サッカー 日本女子代表】強豪オランダと前向きなスコアレスドロー。長谷川唯から多くのチャンス!浦和の南萌華、菅澤優衣香が決定機
オランダ戦でシュートを放つ日本の岩渕真奈。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
キャプテンは熊谷紗希。シュート12本対1本と日本が攻めたが、枠内1本のみ。
[国際親善試合] オランダ 0-0 日本 /2021年11月30日(日本時間30日3:40)/カーズ・ジーンズ・スタディオン
池田太監督の就任後2試合目、サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)がオランダ女子代表とスコアレスで引き分けた。FIFAランキングはオランダ4位、日本13位。
オランダは、1日延期された女子ワールドカップ予選のチェコ戦(△2-2)から中1日というハードスケジュールで、この日本戦に臨んだ。それだけにコンディションは決して万全と言えなかったが、エースのジョエル・スミッツらが先発。スタメンの入れ替えは5人にとどめた。
対する日本のスタメンは、田中桃子、清水梨紗、熊谷紗希、南萌華、宮川麻都、宮澤ひなた、林穂之香、長野風花、長谷川唯、菅澤優衣香、田中美南。27日のアイスランド戦(●0-2)から7人を入れ替えて、欧州組と国内組が融合された。キャプテンマークは熊谷がつけた。
日本は今季ウェストハム・ユナイテッドFCに加入した長谷川を中心にアグレッシブに攻める。そしてセットプレーから三菱重工浦和レッズレディースの南、流れから菅澤と決定機を作ったが――シュートを決め切れず。
39分と早い段階で、アーセナルFCの岩渕真奈も投入される。そして後半、長谷川が再三にわたって右サイドを打開し、そこから菅澤らが惜しいチャンスを作ったが、モノにできない。日本がシュート12本対1本と攻めたが、枠内1本と精度を欠き(オランダは枠内ゼロ)、結局スコアレスで引き分けた。
ゴールは奪えなかったものの、課題を含め前向きなドローとなった。熊谷は試合後、「前からの守備を意識してボールを奪えたシーンも作れましたが、とにかくゴールが少し遠かった印象があり、スコアを決めていかなければ勝てないと感じました」と振り返った。
また、池田監督は「チャンスは作れたところがありましたが、ゴールを奪えず勝ち切れなかったのは残念です。しかし選手たちが規律を守り、ハードワークをしてくれたことには満足しています」と語り、チームとしての力をアップさせていきたい考えを示した。
この2試合でコンセプトを浸透させながら多くの選手にチャンスを与え、いくつかの相乗効果も生まれた。なでしこジャパンは1月、インド・アジアカップで優勝を目指す。