青森山田の松木玖生、高校3冠へ好感触「自分たちらしいサッカーを取り戻せた」。一方、大津戦へ引き締める「気を緩めたら…」│全国高校サッカー選手権
松木玖生。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
自身は3年連続の選手権ファイナル進出、初制覇なるか!「自分たちはまだ何も成し遂げていない」
[全国高校選手権 準決勝]青森山田 6-0 高川学園/2022年1月8日/国立競技場
100回全国高校サッカー選手権大会準決勝の高川学園戦で6-0の勝利を収めた青森山田のキャプテン松木玖生が試合のあと、オンラインによる取材に応じて、国立での90分間を振り返るとともに、10日の決勝・大津戦に向けての抱負を語った。
「今回は特に相手の分析もしましたが、そこに偏らず、自分たちらしいサッカーをする、プレミアリーグでできていたことを選手権で出せないはずがないので、そこはチームとしてできました」
相手のストロングポイントを出させず、そして青森山田の強みを見せつけた。松木は次の点が上手くいったと手応えを得ていた。
「(上手くいったのは)クロスを上げさせないところ。シュートは打たれてしまいましたが、(藤森)颯太と(田澤)夢積がサイドからガンガン仕掛けてコーナーキックやフリーキックも取れたいたので、そこはすごくいいところだったと思います」
そして自身もゴールを奪取。その際、故・小嶺忠敏氏に捧げる喪章を手に取り天に掲げた。
インターハイ初戦で長崎総科大附属高と試合をした時、小嶺氏が相手ベンチにいた。そうした様々な連関の中で自身もプレーできている。その感謝の思いとともに、「高校サッカーを築いてきた方へ捧げる得点ができました」と哀悼の意を込めた。
一方、高川学園の「トルメンタ」について、次のように語った。
「悪くいえばセットプレーだけということで、いかに与えないかはミーティングでも話していました。もちろん独特なコーナーキックやフリーキックは警戒していたので、そこはゼロに抑えられて良かったです」
決勝は大津と対戦する。勝てば、プレミアリーグEAST、インターハイとの三冠も達成だ。むしろ、ここで改めて気を引き締める。
「この試合で、すごく自分たちらしいサッカーを取り戻せて、生き生きとプレーできました。次はコンディション次第で左右すると思います。大津はかなりの強敵。気の緩みがあれば、簡単に点を取られてしまいます。自分たちは選手権でまだ何も成し遂げていないので、気を引き締め次の試合に向けて頑張っていきたいです」
FC東京への加入が内定している松木自身は、実に3年連続の選手権決勝進出。しかし過去2回はいずれも涙を呑んだ。
むしろ緊張しぎず、伸び伸びと。三度目の正直へ――。高校生活の集大成を、この1試合で発揮する。
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[文:サカノワ編集グループ]