「前に厚みをもたらしたい」久保建英が4-3-3を攻撃的に昇華させる。W杯アジア最終予選、日本代表が中国戦へ
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
FCバルセロナのカンテラ時代、インサイドハーフで常にプレー。
[カタールW杯アジア最終予選 第7戦] 日本代表 – 中国代表/2022年1月27日19:00/埼玉スタジアム
サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が1月27日、埼玉スタジアムでカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の中国代表戦に臨む。レアル・マドリードからRCDマジョルカに期限付き移籍中の久保建英が25日、オンラインによる取材に応じて、森保ジャパンの4-3-3への適応について、FCバルセロナのカンテラ時代に常にインサイドハーフでプレーしており、「前に厚みをもたらしたい」と意欲を示した。
中国戦は前回のように相手が引いてくれば、久保のセットプレーのキックがより効果を発揮しそうだ。所属のマジョルカでは先日、RCDエスパニョール戦で絶品の直接FK弾を決めている。
久保も「自分たちが主導となって、セットプレーに頼るならば、その機会を作る試合展開にしていければと思います」と、臨機応変に戦いたいと話す。
また森保一監督はここ最近3試合で4-3-3を採用。その布陣を見据えた選手選考にもなっている。現在の中盤は3ボランチ気味と“守備的”だが、久保はインサイドハーフでプレーした場合について、より攻撃に厚みを加えたいと語る。
「昔僕が小さい頃は4-3-3のインサイドハーフでやっていたので、問題なくできます。現在(の日本代表)は3ボランチ気味になっていますが、前に厚みをもたしていくのであれば、もっと上がったほうがいいのかなと個人的には思っています。久しぶりの代表で、まだ自分は経験していないので、もしもインサイドハーフで出るならば、もっと高い位置を取ろうかなと感じています」
その“昔”とはFCバルセロナのカンテラ時代のことだ。
「だいぶ前になります。そもそも4-3-3でプレーするチームは世界でも限られ、圧倒的にボールを保持しポゼッションに絶対の自信を持つチームしか見たことがありません。すごく難しいフォーメーションだと思っています」
日本代表がそのシステムを採用後、負傷により招集されていなかった久保が加わるのは初めてになる。森保監督がそのシステムを採用したことについて、「新しいチャレンジをするのは平坦な道ではなく難しいことがあるのは当たり前」と、その中で、自身の力最大限に発揮したいと言う。
「調子はいいのですが、チーム(マジョルカ)の結果にむすびついていないのが事実。最終予選は勝利が絶対で、自分が調子いいと言っても負けたら意味がありません。調子の良さをチームに還元したいです」
そして久保自身のビジョンとして、「得点やアシストが当たり前のような選手になりたい。もちろん前からそうなりたいと思っていますが、より具体的に、その道を模索していきたいです」と語る。
ワールドカップイヤー2022年の日本代表の初戦、久保が「クオリティ」と「結果」にこだわる。
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