【浦和】J1初得点の松崎快「悔しさのほうが大きい」。大迫への反則でPK献上、突破からゴール、決定機逸…神戸とドロー

いろいろ起きた初先発――。

[J1 ９節] 浦和 2-2 神戸／2022年２月23日16:04／埼玉スタジアム2002

　J1リーグ浦和レッズに今季加入した松崎快がヴィッセル神戸戦、新天地でリーグ初先発のチャンスを掴み、さっそく初ゴールを決めてみせた。しかし試合は、浦和が一時逆転に成功したものの、後半数的不利になり、アンドレス・イニエスタのクロスからの槙野智章のゴールで同点に終わった。

　水戸ホーリーホックから2022シーズンに加わった24歳のドリブラーが、初先発・初ゴールを記録。ホームのサポーターの前で、一つ結果を残した。

　いろいろな出来事のあった埼スタでの初陣だった。

　まず開始早々４分30秒、ペナルティエリアにちょうど入った地点で大迫勇也の足を踏んでPKを献上してしまう。武藤嘉紀が蹴ったこのPKは西川周作がセーブ。九死に一生を得たのだが、直後、武藤にボレーを決められた。

　そして12分、関根貴大のパスを受けて、槙野と小林友希をかわしてシュート！　ミートしなかったもののボールはコースを突き、ネットを揺らした。

　さらにそのあと柴戸海のゴールも生まれて２-１と逆転に成功。一段と畳みかけた30分、カウンターから完全にフリーで受けた松崎だが、シュートは前川黛也にセーブされてしまった。

「（初ゴールについて）ボックス付近は自信を持っているところ。ワントラップ目で相手のマークを外せて、正直、当たりは良くなかったですが、入ってくれて良かったです。

　それまでにはPKを与えてしまいました。大迫選手はこれまで体感したことのない速さで、先にボールに触れようと思って出した足が間に合わず、やってしまったと思いました。ただ、自分が取り戻す気持ちでいて、結果的にすぐ取り返せたのは良かったです」

　しかし“２点目”を決め切れなかった。その決定機逸を悔やんだ。

「結果論ですが、自分が２点目を決めていれば終わっていた試合ですし、退場者が出たあとも２-１と３-１では大きく変わってくるので、フリーで受けたからには確実にゴールへ流し込むべきでした。初ゴールを取れましたが、正直、悔いのほうが残る試合になってしまいました」

　また“個人的なこと”よりも、まず何より“チームの勝利”に貢献したいと強調していた。

「このクラブは、ちょっと通用した、とかは正直いらない。いかに、勝ちに貢献できるかであり、自分が通用するしないみたいなことを待ってくれる悠長なクラブではなく、もっとやれないといけません。そのなかで、個人的にはもっとボールを運んだり、トランジションの際に自分のところでボールを落ち着かせたり、そういったところが大切だと感じたので高めていきたいです」

　26日は再びホームでガンバ大阪戦が組まれている。松崎には２試合連続弾、そして今季初の３ポイント獲得が期待される。

【注目記事】
・【Jリーグ規律委員会】パトリックと扇原貴宏に１試合出場停止の処分。パトの理由は「ボールとは関係の無いところで相手競技者を打った行為は『乱暴な行為』に該当」。いずれも対象は浦和戦

・尚志高DFチェイス・アンリのシュツットガルト加入が決定的！まずU21チームでプレー予定だが…内田篤人絶賛のタレント

・ムバッペ新天地にリバプール浮上！レアル・マドリードから「感銘を受けず」

[文：サカノワ編集グループ]