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【鹿島】垣間見えたヴァイラー監督の哲学。理想は“型破り”「予測しにくい選手であり、チームになってほしい」

鹿島のヴァイラー監督。(C)KASHIMA ANTLERS

「個性を型にハマるのではなく――」

 J1リーグ鹿島アントラーズのレネ・ヴァイラー監督が4月11日に取材に応じ、前日の横浜F・マリノス戦での敗戦から1日経っての心境、そして13日に行われるルヴァンカップのセレッソ大阪戦に向けての抱負を語った。

 リーグ5連勝と勢いに乗るなか迎えた強豪の横浜FMとの一戦、終盤に3失点を喫してスコア的には完敗を喫した(●0-3)。ヴァイラー監督はホームゲームを落としたことを悔やむ一方、「ショックな敗戦だったのでは?」という問いには次のように答えた。

「結果の一つと受け止めています。前半45分間は非常に良くて、後半の序盤でも得点できるチャンスがありながら決め切れず、60分までは良かったです。彼らがセットプレーから決めて、残り時間で同点に追いつくことを目指してリスクをかけたところ、結果的に失点してしまいました。やろうとしていることは非常に良かったので、僕は決して悲観していませんし、選手もそうだと思っています」

 また、ヴァイラー監督からの要求に対し、選手たちにはどのようにアダプトしてほしいか。指揮官は選手たちを“型”にハメる考えは一切ないと強調した。

「私は彼らに一定の要求をしていますが、私を喜ばせるために忠実にやってほしいとは言っていません。彼らには、むしろそのような意識でやってほしくないと伝えています。一定の部分で、これをやってほしいというトピックを与え、では、その中でどうするのか。

 連戦が続けば疲労も溜まりコンディションも把握しなければいけません。まず試合できる状態の選手を把握しないといけません。そのうえで何ができるか、になってきます」

 選手の個性を最大限に発揮する、そのための即興も大切にしたいと言う。

「選手にも全て要求通りやってほしいというわけではありません。サッカーは一つのゲームであり、ボールを握る時間、早く攻める時間、遅攻する時間、いろんなことをできるのが面白さでもあります。そこのサッカー脳を鍛えて、みんなでイメージを共有し伝えることで機能していくものです。

 要求していることだけでなく、選手も何をするべきか自分たちで考えなければいけません。自分も今の選手たちの状況にアダプトしなければいけないと考えています。両方の状況が大切ですね」

 チームのスタイルとしても、一つにこだわるつもりはないと強調した。

「誰にでも予想できるようなチームにはなってほしくありません。選手には個性があり、その個性を型にハマるのではなく、約束事を守るなかで個性を出してやってほしい。予測しにくい選手であり、チームになってほしいと思っています」

 鹿島の歴史や伝統にもつながってくる。チームとしての約束事や規律を守りながら、ある意味、“型破り”な存在になれ――。その言葉からはヴァイラー監督の哲学も垣間見えた。

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