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セリエAジェノアが神戸MF橋本拳人を獲得へ。ロシア軍事侵攻の余波、かつて三浦知良もプレー

橋本拳人。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

フリートランスファーで!? 守備もできるセントラルMFとしてリストアップ。

 ウクライナ情勢に伴いロシアのFCロストフからヴィッセル神戸に緊急加入した日本代表MF橋本拳人だが、来季に向けて、セリエAのジェノアCFCが獲得を検討していることが分かった。

 ロシア軍のウクライナ侵攻を受けて、FIFA(国際サッカー連盟)の特例措置により、ロシア、ウクライナでプレーする外国籍選手は2021-22シーズン末までの移籍が認められた。そこでロストフにいた橋本はまず残り3か月、神戸でプレーする決断を下した。

 その橋本に対し、現在セリエAのジェノアが新シーズン(2022-23シーズン)に向けて、触手を伸ばしているというのだ。イタリアメディア『カルチョ・オンライン』によると、橋本は2024年6月までロストフと契約を結んでいるものの、情勢を考慮すると、すぐにでも退団して新たな移籍先を決めたいという。

 そんな28歳のボランチについて「彼の状況を調査しているクラブのひとつがジェノアだ」と報じている。クラブはセントラルゾーンの中盤の補強を急務に考えていて、「守備もできる」タレントを探している。そこで橋本のバトル能力とともに「攻撃的な視野の広さ」に着目していているそうだ。

 状況によっては、橋本は移籍金が掛からないフリートランスファーになり得る。その立場であれば、ジェノアに加わることも十分あり得ると見ている。

 ただしジェノアは現在セリエAで2勝16分14敗の勝点22で、20チーム中19位と低迷。来季のセリエB降格の可能性が次第に高まっている(まだ残留のチャンスは十分ある)。

 とはいえ近年、日本人選手の欧州5大リーグのトップクラブへの直接の挑戦が難しくなっているのが現状だ。降格の有無に関係なく、チーム再建のために尽力する、そんな使命を誇りに感じられるならば価値ある挑戦になりそうだ。もちろん、神戸をはじめ他クラブからもオファーが来ることは多いにあり得るが……。

 神戸に加入した橋本は4月6日、ジュニア時代から所属していた古巣のFC東京戦で途中出場し約30分間プレー。ロティーナ体制初陣となった10日のセレッソ大阪戦はベンチ外だった。

 ジェノアでは、かつて1994年に三浦知良がプレーしている。

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[文:サカノワ編集グループ]