アギーレ監督から“ダメ出し”、久保の闘志に着火「今週ずっと先発で練習してきたが…」。マジョルカがアトレチコ撃破
久保建英。 (Photo by Rafa Babot/Getty Images)
2試合連続ベンチスタートの舞台裏を明かす。
[スペイン1部 31節] マジョルカ 1-0 アトレチコ・マドリード /2022年4月9日16:15(日本時間23:15)/エスタディ・デ・ソン・モイシュ
スペイン1部リーグ31節、RCDマジョルカがアトレチコ・マドリードに1-0の勝利を収めて、リーグ戦の連敗を「7」で止め、昨季王者相手にダブル(2勝)を記録した。レアル・マドリードからマジョルカに期限付き移籍中の日本代表MF久保建英は54分から途中出場し劣勢を跳ね除け、勝利に大きく貢献した。
右MFに入った久保は4度のファウルを受けてフリーキックを獲得。ボールを散らして相手の奪いどころを絞らせなかった。試合終了間際にはカウンターから持ち運んで、逃げ切りを図った。
久保が2試合連続でベンチスタートとなった理由について、ハビエル・アギーレ監督は試合後、次のように舞台裏を明かした。
「(久保について)今週はずっとスタメンとしてトレーニングを積んできました。しかし私は彼のことがいいと感じられませんでした。『気力が感じられず、冷めている』と本人に説明しました。プレーは十分値しますが、自分の居場所を見つけられずにいました。イ・ガンインがスタートに立ちました。監督である私は決断しなければなりませんでした。
今日ピッチに立ったあと、彼はとてもいいプレーを見せました。彼素晴らしいと思いました。彼はチームのためにプレーし、私はとても嬉しく思っています」
そのようにアギーレ監督は久保に対し厳しい決定を下し、そしてこの日の発奮を促したということだ。
「彼らは自分たちのプレッシャーから解放されました。若者(選手)たちは7連敗をしていました。今日はビールを2杯飲んで、素晴らしい時間を過ごすでしょう」
そのように指揮官は、この就任後初勝利を喜んだ。久保にとっても、一つターニングポイントとなり得る日となったに違いない。
マジョルカはリーグ7勝8分16敗の勝点29で1部残留圏の17位に浮上。一方、アトレチコ・マドリードは17勝6分8敗の勝点57で4位のままだ。
マジョルカは次節4月16日、アウェーでエルチェCFと対戦する。
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