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キレキレ鎌田大地がバルセロナ翻弄。ドイツ代表フリック監督も視察

鎌田大地。(Photo by Fran Santiago/Getty Images)

CKから先制も、フェラン・トーレスに決められドロー。

[EL 準々決勝 1st] フランクフルト 1-1 バルセロナ/2022年4月7日21:00(日本時間8日4:00)/ドイチェ・バンク・パルク

 UEFAヨーロッパリーグ準々決勝ファーストレグ、ドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルト対スペイン1部FCバルセロナの一戦は、1-1で引き分けた。フランクフルトの鎌田大地は先発出場し、80分までプレー。相手のエアポケットとなる位置で起点となって抜群の存在感を示した。

 鎌田は3-4-2-1の左シャドーで出場。相手左サイドバックのロナルド・アラウホ とアンカーの セルヒオ・ブスケツの間にできたギャップを突いて起点になる。そしてチームの要である左ウイングバックのセルビア代表MFフィリップ・コスティッチを生かしながら分厚い攻撃を作り出していった。

 しかしホームチームは最終局面でのプレー精度を欠く。前半はシュート数8本対2本と主導権を握りながら、完全にフリーとなったスイス代表MFジブリル・ソウの無人のゴールを前にした左足で合わせるだけのシュートは、抑えが効かず枠外に外してしまう。

 またエンジンの掛からないコロンビア代表CFラファエル・ボレだが、ペナルティエリア内で倒されて、主審は一旦PKを宣告。しかしVARの末、ノーファウルと判定されてしまう。

 それでもホームチームは試合の主導権を渡さない。迎えた52分、コーナーキックの流れから伏兵アンスガー・クナウフが強烈なハーフボレーで、先制点を叩き込んだ。

 だが、そこからバルセロナが挽回する。66分、流麗なパス交換からフェラン・トーレスが決めて同点に。

 流れが悪くなったフランクフルトは78分、ストッパーのルーカス・シウバ・メロが2枚目のイエローカードをもらい退場処分を受ける。そして80分、数的不利に立ったホームチームのオリバー・グラスナー監督は、鎌田大地をベンチに下げた。

 そこからはボールの収まりどころを失い、バルサに押し込まれる展開となったが、辛うじて1-1で引き分け。日本時間4月15日に行われるバルサホームゲームに決着は委ねられた。

 今季EL4ゴール、大会通算24試合・10ゴールと結果を残す“ヨーロッパリーグ男”であり日本代表復帰を目指す鎌田が“違い”を見せ付けた。この強豪との一線を越えるためには、より自らがゴールにこだわる貪欲なプレーが求められそうだ。

 この試合、長谷部誠はベンチ入り。そしてドイツ代表のハンス=ディーター・フリック監督が視察に訪れていた。

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[文:サカノワ編集グループ]