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鹿児島-藤枝戦で「誤審」、オフサイドが見逃されゴール決まる。稀なシチュエーションだったが…

写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

GKが飛び出していたなか、副審はオフサイドラインを間違え――。

[J3 5節] 鹿児島 2-0 藤枝/2022年4月10日13:03/白波スタジアム

 J3リーグ5節、鹿児島ユナイテッド対藤枝MYFCの一戦で、明らかな「誤審」が起きた。

 鹿児島の1点リードで迎えた90+4分、藤枝がコーナーキックのチャンスを得る。同点に追い付きたい藤枝だが、GK内山圭が相手ゴール前へ攻撃参加し、パワープレーを仕掛ける。

 しかし鈴木惇のコーナーキックは相手にブロック。そこから鹿児島がカウンターを発動させて、複数の選手が一気に駆け上がる。

 藤枝のフィールドプレーヤー一人が自陣ゴール前まで懸命に戻り、このカウンターに対応しようとする。そして鹿児島の圓道将良がラストパスを右前方に放ち、これを受けた米澤令衣が無人のゴールにシュートを流し込んだ。

 しかしこのシーン、藤枝のGK内山は飛び出したまま、戻り切れていなかった。

 このフィールドプレーヤーが一人しか陣地にいない場合、オフサイドラインはボールのあるところになる。そのため、それよりも前にいた米澤へのパスはオフサイドの反則となるべきだった(加えて、もう一人いた)。

 しかし、副審はその残っていたフィールドプレーヤーを追っていたため、正しいオフサイドラインに気付けず。また主審も戻り切きれていなかった。

 GK内山はオフサイドをアピールし、ゴールネットを揺らされたあとも副審に確認したが、判定は覆らなかった。

 結局ゴールが認められ、鹿児島が2-0の勝利を収めた。

 つまり、ゴールキーパーがゴール前にいないという稀なシチュエーションで、副審も一人しかいないフィールドプレーヤーがオフサイドラインであると思い込んでしまっていたようだ。

 確かに起こり得る事象と言えた。主審さらには第四の審判やメインスタンド側の副審も含め、審判団の“チーム”として何とか対応したかった事象だ。

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