【清水エスパルス】時速30km以上の選手を中心に補強、市川大祐氏は「トランジションコーチ」就任。長所と課題を分析、反町康治GMの狙いとは!?
反町康治氏。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
メディカル体制も変更。チーム内の競争を促して切磋琢磨し合い「TOP10」を目指す。
J1リーグの清水エスパルスは1月8日、2025シーズンの新体制発表記者会見を行い、新加入選手が抱負や決意を語った。そのなかで反町康治ゼネラルマネージャー・サッカー事業本部長(GM)が今季のチームの目標、そしてクラブの長所をより生かしていくための策などを説明。その全文がクラブ公式サイトに掲載されている。
反町GMは2025シーズンの目標について「今季J1でTOP10以内を目指していきたいと思っております」と設定。 「『J1優勝』と言いたいところですが、J2で戦ってきた経緯を含めますと、まずはここに照準を絞っていきたいと思います。 シーズン途中で上方修正できることが好ましいと考えております」と語る。
そして「より強くより愛される清水エスパルスにしていきたい」として、10位以内に食い込むことで、上位で争っていける力を付けていきたいということだ。
また昨季の反省や課題を踏まえ、「メディカル体制を変更させていただきました」。育成に定評ある清水だが「J2の昨季終盤では、25歳以上の選手がスタートのメンバーで占め、20代の前半は宇野ぐらい。若い選手の台頭と成長を期す1年にしたい」として、育成型クラブとして成功を収めていくための地歩を固めていきたいと方針を示す。
そのうえで「『TOPチームとアカデミーの融合』育成型クラブという意味合いを含めると下から上へ、上から下へ絆を強くしていきたい。トランジションコーチを置いて上から下へ下から上へパイプを強くしていきたいと思います」として、そのポストに日韓ワールドカップ日本代表DFである市川大祐氏を起用するということだ。
「彼はTOPチームにも、アカデミーにも参加します。交流を深め、良い環境を作っていきたい。それが将来的には強いエスパルスになるのではないかなと思います」
そして反町氏らしいチーム編成についての具体的な説明が続く。
「選手の編成は、既存の選手より極力競争する相手が若い選手、パーソナリティに優れた選手、クオリティの高い選手、トランジションに力がある選手、スピードが足りない印象を補うため、マックスで時速30キロ以上の力を出せる選手を中心に選びました。(J2から各段にレベルが上がるJ1で戦うため)秋葉監督と相談し、意向も踏まえて編成しました」
平均年齢は24.3歳。クラブの”武器”を伸ばすため、どのように課題と向き合っていくのか。その明確なスタンスが伝わってくる。
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反町GMは「大きく変わったかなと思います。 エスパルスのフットボールスタイルは、アクションフットボールと掲げてアナウンスしています。 攻守にインテンシブの高い躍動感のあるサッカーというのを目指して、この1年やっていきたいと思います」と、チーム内の競争を高めながら、パッション溢れるアクションサッカーを展開するということだ。