ムバッペ「裏切り」、久保建英レアル・マドリード復帰へ「チャンスに恵まれる可能性」
レアル・マドリードでの久保建英。 (Photo by Adam Pretty/Bongarts/Getty Images)
ベイル、イスコの退団確実。さらに――。
フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペが5月21日、大どんでん返しで2025年までパリSGとの再契約を結んだ。契約更新料は3億ユーロ(約405億円)、年俸は1億ユーロ(約135億円)と言われている。
スペイン1部レアル・マドリードは、ムバッペが今夏フリートランスファーとなったあと加入することで「合意」に至っていたという約束を反故にされた形だ。
この想定外の状況を受けて、スペインメディア『マルカ』は22日、「ムバッペの『裏切り』で、久保建英にレアル・マドリードの門戸は開かれるか」というレポートを掲載した。新シーズンに向けて複数の戦力放出が予想され、来月21歳になる日本人レフティについて、「チャンスに恵まれる可能性が十分ある」と見ている。
同メディアによると、ムバッペのパリSG残留により、レアル・マドリードの「プランは混乱に陥った」と戦略の見直しを図られることに。
戦力的には、ガレス・ベイル、イスコの今季限りでの退団が確実に。また、ダニ・セバージョス、マリアーノ・ディアス、ルカ・ヨビッチ、マルコ・アセンシオ、さらにレンタルから復帰するアルバロ・オドリオゾラ(フィオレンティーナ)、ボルハ・マヨラル(ヘタフェ)の動向が未定で、このうち複数名はチームを離れそうである。
エデン・アザールに関しては、カルロ・アンチェロッティ監督が残留を示唆。マルセロも続投があり得る状況となっている。
そして、日本代表MF久保の復帰に言及。レアル・マドリードは逆に右サイドのタレントが不足する事態に。「他のスター選手を補強する予定はない」ことから、マジョルカでは先発の座を失っているものの、その高い能力を認められてきた20歳のアタッカーである久保について、「当初はサブ的な役割になるが、チャンスに恵まれる可能性はある」と、ピースとして上手くハマるのではないかと推察している。
ただし、レアル・マドリードの非EU圏の外国籍選手枠は埋まっている。常に言われてきたヴィニシウスのスペイン国籍取得問題が解決されなければいけない。
その問題さえ解消されれば――「もしかしたらレアル・マドリードの扉が開かれるかもしれない」と見ている。久保が白い巨人のユニフォームを着て戦う日が来るのか。こうした状況に、むしろ「ムバッペは彼に好意を持ったのかもしれない」とレポートの最後を締めくくっている。
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