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【日本代表】原口元気の逆襲「ようやくという表現がピッタリ」。鎌田大地や浅野拓磨と好連係のパラグアイ戦、「いろんなことが噛み合った」

パラグアイ戦でゴールを決めた日本代表の鎌田大地と喜ぶ原口元気(8番)。写真:兼村竜介/(C)Ryusuke KANEMURA

6日のブラジル戦へ「格上ですが、勝てないとは思いません」。

[キリンチャレンジ杯] 日本代表 – ブラジル代表/2022年6月6日19:20/国立競技場

 サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)の原口元気が6月4日に取材に応じて、2日のパラグアイ戦でついに得た好感触と収穫、そしてここからの“逆襲”への思いを口にした。

 パラグアイ戦、4-1-4-1(4-3-3)のシャドーで先発した原口は浅野拓磨の先制点をアシスト。さらに鎌田大地や三笘薫とも高連係を見せて、4-1の勝利に大きく貢献した。

「いい試合ができたと思います。『ようやく』という表現がピッタリ。ポジションや周りの選手、思いが募るなかで環境も整い、いろんなことが噛み合い、今日は良いものを出せるだろうなと手応えもあったなか、いつも通りウニオン(ベルリン)でやっているようなプレーを出せました」

 そのように31歳になったユーティリティは振り返る。

「僕らはボランチの選手ではないので、攻撃で違いを作ることにフォーカスしていて、それがパラグアイ戦で結果として出ました。(鎌田)大地がゴールを決めて、僕もアシストできて、『良さ』『特長』が出たと思います。どちらが良いか、ではなく、特長は異なります。ビルドアップで僕のミスも多かったですが、それはアタッキングサードでの攻撃に特化してきたから。逆に守田や碧はビルドアップの面で非常に上手に捌ける特長があります。どこの位置で長くプレーしているかが影響しているので、それは自然なことかなと思います」

 そしてブラジル戦へ、日本代表の「8番」は次のように抱負を語る。

「まず失点しないこと。早めに失点してしまうと、世界一のチームなので、簡単にそこから1対1ではがされ続けてしまいかねないので、なるべく耐えて、その中でボールを奪った時に時間を作れることがポイントになると思います。格上ですが、勝てないとは思いません。彼らを倒せなければ、目標は達成できませんから」

 また、今回の取材の中で、「『原口はチームを支える枠で、試合に出ないがそういう選手もリスペクトされている』と周囲が思っているようだ。しかしスタメンを取るという姿を見せなければいけないという戦いになるが?」というストレート(不躾?)な質問があった。原口は頷き、苦笑いを浮かべて答えた。

「分かります。ただそうなると、個人的にもそっち(そう思われているという印象)に寄ってしまいそうでメディアの力も感じます。ただ僕はそんなの嫌で、ピッチでのプレーであり、パフォーマンスが一番の価値。それ(ポジション)を奪い取るためのチャンスがあり、最低限でもパラグアイ戦ぐらいのパフォーマンスを続けることが大事になると思います。あれをアベレージに、さらに強い相手にもいいものを見せたい。チャンスだと思っています」

 これまでの経験であり、そしてドイツ・ブンデスリーガ1部ウニオン・ベルリンで揉まれてきたプレーが、日本代表に還元された。原口の中でも、いろいろなものが整理されて噛み合い、ピッチ上に真価となって表れた。

 カタールW杯まであと5か月。原口が急激に突き上げる。

[取材・文:塚越始]

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