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「U-20W杯でドイツに衝撃を受けた」猶本光がフライブルクへ移籍! 900字の決意表明

浦和からフライブルクへの移籍の決まった猶本光 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

2017-18シーズン3位。元浦和監督フィンケ氏ゆかりのクラブ。

 浦和レッズレディースは6月11日、なでしこジャパン(日本女子代表)にも選ばれるMF猶本光が女子サッカー・ブンデスリーガ1部のSCフライブルク(ドイツ)に完全移籍すると発表した。猶本が出場可能な最後の試合は7月8日のなでしこリーグカップの9節・日テレ・ベレーザ戦となる。

 猶本は1994年3月3日生まれの24歳。福岡県出身。MF。158センチ、55キロ。これまでのキャリアは、小郡東野少年サッカークラブーFC Lietoー女学院Paso DoradーアンクラスFC Paso Doradー福岡J・アンクラスーANCLASサテライトー福岡J・アンクラス(2009年から11年)ー浦和レッズレディース(12年から現在)。

 なでしこリーグ通算137試合9得点。カップ戦通算11試合0得点、皇后杯通算14試合4得点。国際Aマッチ18試合0得点。今季リーグ戦は8試合0得点。

  フライブルクは、2017-18シーズンは15勝3分4敗(50得点15失点)で12チーム中3位の好成績を収めている。男子は過去に矢野貴章(現・新潟)が在籍していたことがあり、元浦和のフォルカー・フィンケ監督が育成からトップチームまでの一貫した体制を築いたことで知られる。

 猶本は下記のように約900字に感謝と決意の言葉をまとめた。

「7月から女子ブンデスリーガ1部のSCフライブルクに移籍することになりました。レッズレディースでは2012シーズンから6年半の長い期間、お世話になりました。レッズの環境、クラブの大きさ、ファン・サポーターの数、熱い応援、すべてに圧倒され、こんなクラブでプレーできるのか、とすごくワクワクしたのを覚えています。

 地元福岡から出て、初めての一人暮らし、初めての移籍、初めての大学生活など、新しい環境に慣れることは大変でした。そんな1年目から今まで、たくさんの方に支えられてきました。日本一熱いファン・サポーターの方々はどんな時も温かく見守ってくれました。クラブスタッフ、監督、コーチ、そしてチームメイトたちと過ごした時間は本当に大切な宝物です。色々な経験をさせてもらい、多くのことを学びました。

 もちろんうまくいくことばかりではなかったですが、みんなで乗り越えてきた経験は私の大きな財産です。練習したことを試合で発揮し、結果が出た時の、みんなで成し遂げることができたという嬉しさは格別でした。本当にみんなに感謝しています。

 そして、一つみんなでご褒美を掴みとりました。2014シーズンなでしこリーグ優勝。

 レッズレディースのユニフォームに星を1つ刻めたこと、すごく嬉しく思います。

 2012年U-20女子ワールドカップでドイツと対戦した時、世界とのレベルの差に衝撃を受けました。その時のことを忘れることなく、今までトレーニングや試合に臨んできました。そして6年半経った今、やっとチャレンジしたいと心から思えるまで成長できたので、このタイミングで移籍を決断しました。しかし、世界と戦える選手になるためには、まだまだ成長しなくてはならないことに変わりありません。

 新天地から良いニュースを日本に届けることができるよう、頑張ってきます。そして、さらに成長した姿を、皆さんにお見せできる日が来ることを楽しみにしています。

 レッズレディースの選手としてプレーできる試合がまだ残っています。残りの試合もチームの勝利のために精一杯プレーしますので、今までと変わらず応援よろしくお願いします」

文:サカノワ編集グループ

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