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むしろ議論を深める機会に。群馬が「名称変更」報道で経緯説明、環境厳しく「改革案として検討」

ザスパクサツ群馬のエンブレム (C)SAKANOWA

草津のインパクトが強かっただけに。

 J2リーグのザスパクサツ群馬は7月7日、クラブ公式サイトで、「一部報道につきまして」と題し、同日の『上毛新聞』で「2024年以降に名称変更を検討、『クサツ』を抜く案が検討されている」と報じられた件について、具体的には何も決まっていないと強調。一方、名称変更が検討課題として挙がっている事実は認め、経緯や今後について報告した。

 まず、クラブは「名称変更」が取締役会で長期にわたり議題として検討されてきたのは事実であるとして、「あくまで中長期的な観点での議論であり、当該記事にあったような”新チーム名”の候補を含め使用開始シーズンなど、現時点で具体的に決まっていることはございません」としている。

 とはいえ、現状から変革していかなければ、状況は変わっていかないとも痛感していると強調する。

「J2リーグの競争環境が激化し、依然としてコロナ禍でのクラブ運営を強いられている昨今、クラブがより良い姿であるにはどうすべきか、多角的な視点での改革案を模索し協議、検討を続けている段階ではございます。

『チーム名称の変更』は、日頃より支えて頂いております皆さまとの協議が必要との認識でおりますため、そのような議論が本格化した際には改めてお知らせさせて頂く次第です。

 J2リーグ第25節を終えて現在20位と苦戦を強いられている状況の中で、このような報道により皆さまには多大なるご心配をお掛けし深くお詫び申し上げます。

『Beyond THESPA』のスローガンの通り、『これまでの自分たち』を超えていくべく戦って参りますので、引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします」

『名称変更』は「取締役会では長期にわたる議題」であり、今後の「中長期的な検討課題」ということは、ずっと検討を続けるだけなのかと指摘も受けそうな内容で、基本的には事実を認めている形である。いずれにせよ、むしろこのテーマについて、しっかり議論していく好機になったとも捉えられる。

『Jリーグ昇格』の史上最大のドラマの一つと言えば2004年にJFL3位に入って切符を掴んだ「ザスパ草津」だった。一方、「草津」でありながら前橋開催が増えていった状況、そしてより広範なスポンサー獲得を目指すことなどを考えれば、2013年に「群馬」へ名称を変更した背景も頷ける。

 とはいえ、Jリーグでは『草津』のインパクトがあまりに強かっただけに、なかなか『群馬』として定着せずにいる現実もある。

 そうした課題を一気に解決できる“名称”はあるのか!? あるいは全く新しくしてしまうことも!? 「中長期」など言わず、今がこの話を正面から考えるチャンスかもしれない。

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