スアレスの日本行きチャンスあり!?リーベル移籍消滅、“ヒント”は古巣ナシオナルへの落胆に
ルイス・スアレス(Photo by Juan Manuel Serrano Arce/Getty Images)
最優先はヨーロッパだが――。
スペイン1部アトレチコ・マドリードを退団してフリートランスファーとなったウルグアイ代表FWルイス・スアレス(Luis SUAREZ)が7月7日、現実味の増していたアルゼンチン1部CAリーベル・プレート加入について、チームがコパ・リベルタドーレスのラウンド16で敗退してしまったため“消滅”したと明かした。
リバプールFC、FCバルセロナ、そしてアトレチコで大活躍してきた35歳のストライカーは欧州でのプレー続行を基本線に考えていたなか、リーベルから熱烈な誘いを受けた。そしてスアレスの南米王者になるという幼少の頃に描いた夢への想いが再び駆り立てられ、実現への可能性が増していた。
しかしリーベルはリベルタドーレスのラウンド16、アルゼンチンのCAベレス・サルスフィエルドに2試合トータル0-1で敗れてしまった。その時点でリーベル行きも破談となってしまったのだ。
『サン』によると、スアレスは次のように語ったという。
「1か月半前、私はヨーロッパに留まるつもりだと言いました。しかしリーベルが私を迎え入れるため多大な努力を払ってくれて、それは非常に魅力的でした。しかし、リベルタドーレスで敗れてしまったため、交渉は成立しませんでした」
また一方でスアレスが残念がったのが、古巣であるウルグアイのナシオナルからの接触が、これまで一切なかったことだ。
「リーベルのその可能性(南米制覇)を考えた時には非常に興奮しました。それは私の“ホーム”であるナシオナルでも起こり得ることでした。しかしナシオナルのリーダーたちから、こちらの状況を問い合わせる連絡さえ、これまで一度もありませんでした。
プレーヤーに対する愛は重要です。リーベルはそれを私に与えてくれました。ナシオナルもそのように試すチャンスはありました」
スアレスは1か月半前、ヨーロッパでのプレー続行を“宣言”していた。ただ、そのようにリーベルの熱烈なプッシュを受けて、心は大きく揺らいだと説明している。
ということは――。
スーパーストライカーは昨年10月の『ESPN』のインタビューで将来について、「(南米ほどプレッシャーを受けない)アメリカやアジアでプレーし続けるかもしれない」と語っていた。そこでアンドレス・イニエスタのいるヴィッセル神戸行きもあり得るか!? と言われてきた(FCバルセロナ時代は黄金期を築き、イニエスタを司令塔に、リオネル・メッシ、ネイマールとの最強3トップ形成)。
今回のリーベル破断の経緯からも、スアレスが求めているのは“大冒険”だと分かる。もちろん、それはサッカー面の話。そして“愛”も大切に。
彼の心に届くような熱意を日本から届けられれば――、Jリーグ行きの可能性も、もしかすると出てくるかもしれない。
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