【W杯コロンビア戦】西野監督が明かした「ハメス・ロドリゲス対策」
コロンビア代表のハメス・ロドリゲス。バイエルンではシーズン終盤に大活躍。23試合7ゴールを記録している。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「コロンビアの象徴的存在」はグループで抑える。
[W杯 GL1節] 日本 – コロンビア/2018年6月19日午後9時(現地午後3時)/サランスク
日本代表が6月19日夜、FIFAワールドカップ・ロシア大会のグループリーグ初戦、コロンビア代表と対戦する。前日に公式記者会見を行なった西野朗監督は、コロンビアの10番をつけるハメス・ロドリゲスへの対策について、「誰がつく、ではなく、グループで抑える」と強調した。
前回2014年のブラジルW杯、日本はグループリーグ最終戦でコロンビアに1-4と完敗を喫した。その最後のゴール。89分にトドメのスーパーボレーを叩き込んだのがハメス・ロドリゲスだった。その大会でブレイクを遂げた新鋭は、モナコからレアル・マドリーへの移籍を勝ち獲った。
W杯にて2大会連続同グループに入ったのは何かの因縁か。今季、ハメス・ロドリゲスはバイエルンで復活を遂げ、シーズン終盤はレギュラーとして活躍。前人未踏のブンデスリーガ6連覇を達成したチームで、23試合出場7ゴールと結果を残した。
あれから4年、日本にとってはリベンジの舞台となる。ハメスは一時発熱などによりコンディションを崩したと伝えられるが、このグループリーグ初戦・日本戦には間に合わせてきたようだ。
西野監督は次のように『ハメス対策』について語った。
「ハメスは、コロンビアのシンボル。プレーメイカーであり、ポイントゲッター。抑えるのは非常に難しい。ただ、誰が彼を抑えるのか、ではなく、グループとして、チームとして、彼を見ていかないといけない」
そのようにチームで抑えることを強調。さらに指揮官は続けた。
「彼を自由なスペースや時間を与えてしまうと、コロンビアのスタイルを確立させてしまう。マンマークを付けてピッチから出せるのであれば考えてもいいが、そんな確信は持てない。縦横無尽に顔を出してくる選手なので、チーム全体として彼のポジションに合わせて対応していきたい」
キーマンであることは間違いない。ただ、日本としての決め事を定め、自由を与えさせない。コロンビアの10番と日本代表の選手たちの駆け引きに注目をしたい。ハメスを巡る争いが、雌雄を決するポイントになるか。
文:サカノワ編集グループ