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【鹿島】天皇杯の神戸戦へ岩政監督、相手メンバー読めず「発表後、即座に対応」。最近の『内容優先』と報じられるスタンスについて「違います」と強調

鹿島の岩政大樹監督。(C)KASHIMA ANTLERS

「結果よりも内容を重視するとは一言も言っていません」

[天皇杯 準々決勝] 神戸 – 鹿島/2022年9月7日19:00/ノエビアスタジアム神戸

 鹿島アントラーズの岩政大樹監督が9月6日、オンラインによる記者会見に応じて、翌日の天皇杯・準々決勝のヴィッセル神戸戦に向けて抱負を語った。

「常勝・鹿島」の重圧から選手たちを解放し、チームの土台作りを一歩ずつ着実に進めるスタンスを示した指揮官だが、レネ・ヴァイラー前体制が押し上げてきたこの一発勝負のトーナメントでのベスト8。横浜F・マリノス、川崎フロンターレ、浦和レッズなど多くのライバルチームはすでに敗退していて、タイトル獲得の大きなチャンスでもある。

 この一戦、どのような位置づけなのか。就任からリーグ戦1勝2分1敗である岩政監督は、次のように語った。

「サッカーは短期間の結果で、いろんな人がいろんなことを言って、いろんなことを考えがちです。サッカーを学んで何百試合、何千試合と見ていけば、どうすれば結果が出るのかよく分かるものです。それをしっかり着実に進めていくことが大事で、それをしていけば、やっていることに対して、結果が追い付いていくのがこの世の常です。それを突き詰めるだけです」

 鹿島の全カテゴリー・全スタッフに貫かれてきた哲学の『トップチームが勝つこと』を覆し、一旦『内容』の充実を図ることが成功につながるという考えか、という問いに、指揮官は「違いますね」と言い、次のように説明した。

「結果よりも内容を重視するとは一言も言っていません。考えたこともありません。選手たちに対してもです。(結果と内容)どちらですか? とよく聞かれますが、そのどちらもです」

 攻撃的or守備的、ポゼッションorカウンター、プレッシングorリトリート……よく二大軸で語られることについて指揮官は、「どちらもであり、全部です。私たちは全ての局面を支配したい、と言っています。それができるチームになっていければ、当然勝てる確率は上がっていきます」として、最近のゲームでも「内容を重視するとは思ってもいませんし、言っていません。どちらか、と言っているところで違っています」と強調した。

 そして神戸戦に向けて岩政監督は、「神戸は残留争いをしていて、このあと連戦が続くので、どのようなメンバーを組んでくるのか分かりません。メンバーが発表されたあと、即座に対応しなければいけないところは多いと思います」と、リーグ戦の主力以外の選手で今回臨んでくると想定され、軸足を自分たちの戦いに置きながら、対策を練り戦うというスタンスを示した。

 ここで勝てば、チームの士気も一気に上がるはずだ。

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