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柴崎岳が浮かべた晴れやかな表情「もっと前線の選手に気持ち良くプレーさせたい」

日本代表の柴崎岳 (C)SAKANOWA

修正ポイントはプレーエリア。後半は「少し前めでパスを回せるようになった」。

 4-2-3-1のボランチで先発した柴崎岳は80分までプレーし、山口蛍と交代した。的確にパスを縦横に散らすなど、中盤の起点となって勝利に貢献した。

「早い段階で相手が退場して10人になり、すごくやりやすい試合になりました。そういった部分もあったにせよ、いい試合ができました。なるべくポジションを失わないように(ボランチのエリアから外れないように)プレーし、しっかりパスを受けて、リズムを作って、攻撃を組み立てようとしました。たくさんボールに触れて、いいゲーム運びをできました」

 開始4分のコロンビアの退場劇によって、柴崎の守備の負担は一気に軽くなった。そして彼の右足から大迫や両サイドへの正確なパスで、じわじわと走らなければらないコロンビアの選手たちの体力も奪っていった。

 それでも、慎重になりすぎた前半終了間際、ゴール前で長谷部誠がファウルを犯すと、直接FKを叩き込まれ1-1に追い付かれた。ただそこからの修正も上手くいったと、柴崎は振り返る。

「コミュニケーションの部分でプレーが合わなかったり、ミスもあったりしたが、後半しっかり修正して、ボールを回すエリアも少し前にできて、相手を疲れさせることもできました。非常に前半よりも、後半のほうがいいプレーをチームとしてできました」

 後半に入り、エリアを”前目”に設定できたことで、余裕も生まれた。とはいえ、日本の背番号7は課題も感じ取っていた。

「失点はしているので、そこの修正はしないといけない。攻撃の組み立ての部分で、もっともっといいコンビネーションから相手ゴールに迫っていくシーンをさらに作りたい。もっともっと前線の選手に気持ちよくプレーさせたい。さらにゴールに迫るようなシーンを演出していきたいと思います」

 足を負傷しての途中交代だっただけに、状態が心配ではある。ただ柴崎が浮かべた晴れやかな表情はとても印象的で、ここからさらに先へ――希望を抱かせてくれた。

文:サカノワ編集グループ

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