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【WEリーグ】岡島喜久子チェア退任、髙田春奈氏が新チェアに。「次世代へバトン」

WEリーグの初代チェアを務めた岡島喜久子氏。オンラインの記者会見で退任の思いを語る。(C)SAKANOWA

リーグ立ち上げに尽力。

 公益社団法人日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)は9月14日、岡島喜久子チェアが任期満了に伴い9月29日付で退任することが決定したと発表した。また、次期チェア候補に、髙田春奈氏が推挙され、29日の役員総会で決定する。次期役員は、髙田春奈理事長、須原清貴副理事長、野仲賢勝専務理事。岡島チェアはリーグ立ち上げに尽力。コロナ禍の厳しいなか、軌道に乗せた。岡島チェアは同日オンラインによる記者会見を行い、「次の段階として経営面についてのより発展が求められ、次世代にバトンを託したいと要望していました」と語り、あらゆる関係者の協力に感謝した。

岡島喜久子チェア
「この度、任期満了に伴い、WEリーグ理事長(チェア)のポジションを退任することにしました。コロナ禍での開催であったにもかかわらず、1期目は全110試合を無事開催することができ、平均観客数が1560人、また3000人以上の観客を集めた試合が10試合以上という成果があげられたことは選手や各クラブのスタッフの皆様、ファン・サポーターの皆様、パートナー企業の皆様をはじめとする、WEリーグにかかわるすべての方々の支えがあってのことでした。心からの感謝を申し上げます。

 プロスポーツでありながら、日本の女性活躍社会を牽引するという社会的意義を持つリーグであることを広く伝えられたということも一期目の成果のひとつであると考えています。元サッカー選手であり、日本代表を経験した私が日本で初めての女子プロサッカーリーグの初代チェアになり、リーグの立ち上げに関わったことは意義があったと思います。

 しかし、女性のリーダーポジションが限られている中、次世代の方に機会を提供したいという思いがあり、ぜひ女性の候補者を見つけてほしいと役員候補者選考委員会に伝えるに至りました。そして、髙田春奈さんという日本の女性で数少ないプロサッカークラブの社長を経験された方が2期目のチェア候補者となり、安心してWEリーグを任せることができます。

 立ち上げが終わった次の段階では、リーグの拡大・発展に経営の観点から寄与していただくことが期待される最もふさわしい方だと思っています。WEリーグの理念に掲げた夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展を願い、今後はアメリカからこのWEリーグと日本の女子サッカーを支えていく所存です。関わるわたしたちみんな(WE)が主人公として活躍する社会の実現のため、WEリーグへの変わらぬご支援を心からお願い申し上げます」

チェア候補者 髙田春奈氏
「このたびWEリーグ次期チェア候補に選出いただきました。現任のJリーグ理事の任務がある中で、この機会をいかに捉えるべきか、大変悩みましたが、女子サッカーの魅力、可能性、そしてサッカー界の未来への希望を想像し、純粋にチャレンジしてみようと決意しました。目の前に立ちはだかる課題は小さくはありませんが、これまで女子サッカー界の発展やWEリーグ発足に向けてご尽力された皆様、リーグ・クラブ・チームで日々戦っている役職員・選手の皆様他、関係者の皆様と力を合わせて、多様な人々が活躍する社会づくりに貢献していきたいと思います。

 半年前に着任したばかりにもかかわらず、この人事を受け入れてくれたJリーグには心から感謝しています。Jクラブの運営担当、実行委員時代そしてJリーグでの経験を活かしつつ、今後は同じサッカー団体としてより一層連携を深め、共に存在を高めあえるよう精進してまいります」

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