【町田】ポポヴィッチ監督が今季限りで退任決定。クラブは「これほどまでに熱く戦える監督は他にいるだろうか」と感謝
ポポヴィッチ監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
現在J2リーグ11位、プレーオフ圏まで8ポイント差。
J2リーグのFC町田ゼルビアは9月28日、ランコ・ポポヴィッチ監督(RANKO Popovic)が2022シーズンをもって契約満了に伴い退任すると発表した。ポポヴィッチ監督は今季最後まで指揮を執る。後任は決まり次第発表される。
ポポヴィッチ監督はクラブを通じて、次のようにコメントしている。
「退任の発表となりますが、私にとって、これまでと何も変わりありません。同じ熱量・情熱がまだまだ残っています。 今シーズン残り4試合となりましたが、これまでと変わらず、目の前の徳島戦に勝利することだけに集中しています。
今までと何も変わらず、同じ姿勢で勝点3を獲りにいくだけです。 全力を出して戦うことが、勝点3という結果を得られる唯一の手段であり、証明だと思っています。そしてその全力を出し切る姿を見せることが、ファン・サポーターをはじめ多くの私たちを支えてくれる方々への感謝の気持ちになると思います。
皆さんにお別れの言葉を言うのは今ではないと思っています。その時が来るまで、目の前の試合に集中して全てを町田のために出し切りたいと思います。 残り4試合も私たちと一緒に戦ってください」
また、大友健寿社長は、次のようにポポヴィッチ監督との契約についてコメントしている。
「『これほどまでに熱く戦える監督は他にいるだろうか』。 ポポヴィッチ監督は2011年にFC町田ゼルビアをJリーグ昇格へ導き、2020シーズンより再びゼルビアを率いてくださいました。選手が躍動し高いインテンシティと創造性溢れるフットボールを1年目から表現し、若手からベテランまで多くの選手が成長する姿を見させていただきました。
コロナ禍において、非常に難しい舵取りの3シーズンであり、特にJ1昇格を目指す今シーズンは厳しい戦いだったと思います。 残り4試合ありますが、ゼルビアらしいフットボールでファン・サポーターの皆様を魅了できると信じております。 改めて、これまでの功績に深く感謝したいと思います」
ポポヴィッチ監督は1967年6月26日生まれ、セルビア出身(オーストリア国籍も保有)、55歳。日本ではサンフレッチェ広島コーチを経て、大分トリニータ、町田、FC東京、セレッソ大阪の監督を歴任。レアル・サラゴサ、ブリーラム・ユナイテッドFCなどでも指揮。
2020年に復帰した町田では、昨季5位(20勝12分10敗・勝点72)と上位に導く。今季は38節終了時点で、11位(14勝9分15敗・勝点51)。プレーオフ圏内6位のベガルタ仙台とは8ポイント差。
【注目記事】
・町田ゼルビア、青森山田の宇野禅斗を獲得!高校世代屈指のボランチ