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【鹿島】磐田“2枚看板”出場停止。ポポヴィッチ監督「代わりに入る選手はフレッシュで120パーセントの力を出してくる」。新戦力の田川亨介への期待も語る

磐田戦の前日練習で笑みを浮かべる鹿島のポポヴィッチ監督。(C)KASHIMA ANTLERS

強くリクエストしていたのは――。

[J1 26節]磐田 – 鹿島/2024年8月11日19:00/エコパスタジアム

 J1リーグ鹿島アントラーズのランコ・ポポヴィッチ監督が8月10日、オンラインの取材に応じて、翌日のアウェーでのジュビロ磐田戦に向けて抱負を語った。

 この試合、磐田はジャーメイン良とマテウス・ペイショットの“2枚看板”が出場停止に。そこでチャンスを得る選手たちにどう対応するかがポイントになる。

 ポポヴィッチ監督は意気込みを示す。

「私は相手が最高のメンバーで来ることを常に望んでいます。私たちの良さも引き出され、練度を上げていく意味でも、より良い面が引き出されていくと考えています。それに『出場停止で出られない』という考え方は非常に危険です。よりチームとして戦ってきます。

 逆に代わりに入ってくる選手がフレッシュで120パーセントの力を出してくることは間違いありません。誰が出るか出ないか、よりも、自分たちの力を最大限に出すことにフォーカスして戦うことが大切だと思います。前節(サガン鳥栖戦/3-0勝利)もやるべきことに集中できたからこそ結果を残せました。継続してフォーカスしながら、個々の良さを出して行きたいです」

 また、三竿健斗の復帰に続いて、田川亨介の獲得に成功した。その新戦力フォワードへ、指揮官は次のように期待を口にした。

「間違いなく能力のある選手。どのような選手が必要かはFD(吉岡宗重フットボールダイレクター)とコミュニケーションを取ってきました。海外経験のある日本人選手は、強くリクエストしていた部分でもありました。とはいえ希望に合致する選手がなかなかいなかったなか、強化部が非常に素晴らしい選手を獲得してくれました。嬉しく思っています。スピードと強さがあり、私たちの求めていることに合致する選手です」

 田川は日本代表歴があり、パワーとスピードを備えたサイドと前線を担えるタレントである。現在25歳で、まだまだ伸びしろのある点も魅力だ。

「皆さんも彼の能力はご存じだと思います。我々が見せているスタイルと彼が合致するかどうか、皆さんも想像できると思います。能力をチームに生かせるようになれば、チームがまた一つレベルアップしたものを見せられると思います。とはいえ、もちろん、そうなるまでには時間が必要ではあります」

 そのように、すぐには結果を求めず、少しずつチームにフィットさせていく意向も示している。

 またポポヴィッチ監督は「出場時間」について、次のようにも語っていた。

「全員が先発で出たい気持ちは理解しています。それが90分、5分でも、まず自分の力を発揮する。役割を理解してクオリティを見せることが大事だと思います。出た時間内で何を示すかが大事です。前節(鳥栖戦)選手たちも自分たちの役割をしっかり理解して戦ってくれました。先発と同じぐらい、それ以上に途中から入ってくるエネルギーは非常に重要になります。選手たちが理解してくれれば、もっとさらに隙のない、レベルの高いチームになっていくと思います」

 先発で出られないことに腹を立てて、頭の中が整理できずに力を発揮できない――。万国で見られるケースだが、極端な言い方をすれば出場時間が1分だったとしても、そこでの役割を理解してピッチに入ることが重要だ。

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 ここからはいろいろな起用法が考えられる。全員が必要な選手であると、指揮官は強調していた。

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