×

【甲府】天皇杯優勝の歓喜から一転、吉田達磨監督がJ2リーグ低迷により今季限りで退団決定

甲府の吉田達磨監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「小粒でも魂を作り、大きな壁に喜んで立ち向かっていく、横浜にあったあの熱量と一体感で支えてください」

 天皇杯優勝の歓喜から一転――! J2リーグのヴァンフォーレ甲府は10月18日、吉田達磨(YOSHIDA Tatsuma)監督の今シーズン限りでの退任を発表した。後任は未定。

 吉田監督は1974年6月9日生まれ、埼玉県出身、48歳。 これまで指導者として、柏レイソル、アルビレックス新潟、シンガポール代表、そして甲府を二度率いてきた。先日は天皇杯で優勝を果たし、クラブに初タイトルをもたらした。

 佐久間悟社長は監督交代の理由について、J1復帰を目標に掲げるなかで「開幕前の新型コロナウイルスの感染拡大、中心選手の離脱、選手の負傷、さらには戦力補強などがままならず、リーグ戦では年間を通じて結果を残すことが出来ず、ご期待を大きく裏切ることとなってしまいました」と説明。

 天皇杯制覇を成し遂げたもののリーグ戦は18位と低迷し、「当初目標に掲げておりました、自動昇格はもちろんのこと昇格参入戦への出場権はおろか、最終的には、J2残留争いに巻き込まれることになってしまいましたことは、チームの強化責任者であります私の力不足であり、皆様からのご期待を大きく裏切ることとなりましたことを猛省しております」とコメントしている。

  吉田監督は次のようにコメントしている。

「日頃よりヴァンフォーレ甲府を支え、応援してくださっている山梨県の皆様、スポンサー企業の皆様、そしてファン・サポーターの皆様、2022年シーズンも共に戦っていただきありがとうございます。

 伊藤彰前監督のあとを引き継ぎ、皆様のヴァンフォーレ甲府を強く逞しく成長させ、勝利をお届けするためにここまで努力を重ねて参りましたが、多くの勝利をお届けすることはできませんでした。

 選手たちは懸命に走り、身体を張り、成長しようと、勝とうと努力を続けたにも関わらず、多くの勝利をお届けできなかったのは、監督である私の力不足によるものです。

 そんななか、いつもどんな時もチームと選手を押し上げ、一緒に前進しようとサポートして頂いた皆様にはとても深く感謝しています。

 新たな2023シーズンは、FUJIFILM SUPER CUPから始まり、J1への挑戦とアジアへの飛翔が皆様を待っています。

 皆様の力強い、熱い、心のこもった援軍が必要です。

 小粒でも塊を作り、意志を合わせ、大きな壁に喜んで立ち向かって行くチームを、天皇杯決勝の日に横浜にあったあの熱量と一体感で支えてください。一緒に強く明るいヴァンフォーレ甲府を築いて行ってください。

 残り2試合、チームは全力で走ります。 そして来年からはどこにいてもいつも応援しています。1年間本当にありがとうございました」

【注目記事】
【全国高校サッカー選手権】日程が決定。国立競技場で12/28開幕、1/9決勝! 抽選会は11/21

【J全57クラブ】人件費増減額ランキング。1位徳島、2位福岡、3位川崎…全体1位の神戸だが

【栃木-水戸】蹴り合ったC・グティエレスと安藤が「喧嘩両成敗」で退場処分。VARなしでも見逃されず

Ads

Ads