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“仮想”ドイツ代表、吉田麻也は歯が立たず。シャルケ、バイエルンに0-2完敗

吉田麻也。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

決して一人の責任ではないものの、1失点目はラインを下げてボールへ行けず、2失点目はカウンターを食い止められず…。

[ブンデス 15節] シャルケ 0-2 バイエルン /2022年11月12日18:30(日本時間13日2:30)/フェルティンス・アレーナ

 吉田麻也、“仮想”ドイツ代表に完敗――。ドイツ・ブンデスリーガ15節、最下位シャルケ04は前節首位に立った王者バイエルン・ミュンヘンに0-2の完敗を喫した。シャルケの日本代表DF吉田はセンターバックでフル出場。

 日本代表のキャプテンにとって、カタール・ワールドカップ(W杯)のドイツ代表と対戦する約10日前のタイミングで、最多7人が選出され、しかもほとんどが主力でもある絶対王者バイエルンと対峙。“ほぼドイツ代表”の現在地を実際に体感できるチャンスを得た。

 立ち上がりは戦列復帰したレロイ・ザネ、セルジュ・ニャブリらが強引にミドルを放つなど“牽制”してくるものの、シャルケもゴール前をタイトに固め、しっかり対抗していく。

 しかし前半15分を過ぎると、左右の激しい揺さぶりから、シャルケの中央のスペースにギャップが生まれる。すると38分、バイエルンの高まる重圧に対し、吉田が深く最終ラインを下げてボールに向かえず、そのスペースを攻略したニャブリに決められてしまう。

 さらに52分、シャルケの直接フリーキックのチャンスから、バイエルンの高速カウンターが発動。吉田が1対3の状況に持ち込まれると、ラストパスに一歩届かず、エリック・マキシム・シュボ=モティングの一撃が突き刺さった。

 直近の1.FSVマインツ05戦で勝利を収めたホームチームだが、まざまざと力の差を見せ付けられて0-2で落とした(シャルケはマヌエル・ノイアーが在籍していた2010年12月に勝利して以来、バイエルン戦未勝利)。高さとビルドアップの能力は評価される吉田だが、明らかにスピードと強度が不足。苦しくなるとラインを深く下げて、より劣勢を招いてしまう癖も抜けずにいる。

 ブンデスリーガはこのあと中断期間へ突入し、いよいよW杯モードに突入する。果たして、“仮想”ドイツで結果を残せなかった吉田を、日本代表の森保一監督はどのように評価し判断するのか。34歳のセンターバックが日本代表と所属先で明らかにパフォーマンスを落としたままカタールでの戦いに向かうのは、一つ大きな不安材料だ。

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