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【日本代表】次期監督候補、ポステコグルーが去就について口を開く「私は幻想を抱いていない」

アンジェ・ポステコグルー監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

エバートンも狙う――。

 サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が11月17日、UAE(アラブ首長国連邦)でカタール・ワールドカップ(W杯)を前にした最後の試合となるカナダ代表戦に臨む。日本時間22時40分キックオフ。

 まだW杯の開幕前ではあるが、その大会とともに徐々に関心を集めているのが、次期日本代表監督だ。

 これまでは基本的に4年周期で、98年と2018年大会では、途中で監督交代劇があった。日本サッカー協会(JFA)は森保監督続投も視野に入れているという。一方、横浜F・マリノスで2019シーズンにリーグ優勝を果たし、現在スコットランド1部セルティックFCを率いるオーストラリア人のアンジェ・ポステコグルー監督もリストアップされていると噂される。反町康治技術委員長がコンタクトを取ったという話もある。

 もちろん、今回W杯メンバーに選出された前田大然をはじめ、古橋亨梧、旗手怜央と日本代表選手が所属し、J1では監督同士で対戦している反町氏が接触するのは極めて必然でもある。それが監督オファーに直結するかは定かではないが、リストアップされていることも間違いないだろう。

 地元メディア『スコッツマン』は11月17日、「エバートンと日本代表からターゲットにされるポステコグルー監督だが、セルティック残留宣言」と題し、シドニースーパーカップを前に“去就”について語ったコメントを伝えている。

 イングランド・プレミアリーグのエヴァートンFC、そして日本代表からコンタクトがあったと噂されている。そうしたなか、同監督の言葉を伝えている。

「このクラブで成功することに情熱を傾けています。まだここで成し遂げたいことをできていません。そして未来は自分で切り開いていくものです」

「私を幻想を抱いていません。サッカー界がいかに気まぐれであるかを知っています。そこで大切なのは『信念を貫くこと』です。物事はあっという間に変化していきます。(その根底を忘れなければ)将来どうなるのか、何があるのか、そういったことを心配する必要はなくなります」

 現在の目の前の戦いに集中している、という“残留宣言”に。一方、「未来は自分で切り開くもの」とも語っている。

 横浜FM、そしてセルティックでもそうだが、信念を貫く――。そこにこだわりを持つ。様々な雑音が嫌でも耳に入るなか、57歳の指揮官はまさに不退転の決意で、そして惑うことなく戦っている。

 ただ、日々積み重ねてリスク&チャレンジを繰り返し進化を遂げていこうとするそのスタンスからは、代表チームよりもクラブチームのほうが向いていると言えるだろうか(オーストラリア代表を率いた経験はある)。

 また、イギリス国内では、セルティックが2年連続でリーグ首位に立っているその強さが注目され、ポステコグルー氏はいずれ世界最高峰であるプレミアリーグの監督に就任するだろうと常に報じられている。

 一方、多くの日本人選手がアンジェスタイルを理解している点はプラス材料ではある。そして日本代表に今こそ求められているのは、そんなアンジェのような強い信念なのかもしれないが――。

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