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【日本代表】W杯最悪の場合、背番号「なし」のGKが緊急出場。「13人」揃えば試合開催へ

反町康治氏。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

万が一の場合の選手入れ替え、現実的にはヨーロッパ遠征中のU-21orU-19日本代表から招集か。

 日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長は11月14日、JFA公式サイトで連載しているコラム『サッカーを語ろう』を更新し、第25回「いざ、出陣!」と題して、カタール・ワールドカップ(W杯)に臨むにあたっての、技術委員長としての役割、コロナ禍にある今大会の準備、対策の難しさなどを語っている。

 そのコラムのなかで、まず、23日のドイツ代表との初戦を迎える24時間前まで、ケガなど医学的な問題があった選手については入れ替えが認められている。その件について、万が一、新たに招集する選手は当初提出している55人のリスト外からも招集可能ということだ。

 例えば22日まで欧州遠征しているパリ・オリンピック世代にあたるU-21日本代表、あるいはこのあとワールドカップサポートメンバーとしてカタールで合流するU-19日本代表の選手が加わることも考えられる。

 また、反町委員長はコラムの中で他に、今回、ナショナルチームダイレクター(ND)とともに、日本代表の選手団「団長」という立場にあり、「カタールにいる間は最高責任者になるわけだから、気持ちは自然に引き締まる」と語っている。現地でもJFAの定めるコロナ対策ガイドラインに則り、検査を頻繁に実施するということだ。

 そして、反町委員長らしく、念には念を入れて“最悪の場合”についても確認済。「FIFAから発せられたレギュレーションによると、試合を行うためには最低13人の選手が必要で、GKがいない場合はフィールド・プレーヤーが背番号、名前無しのGKユニフォームを着て試合に参加することになっている」「出場可能な選手が13人に満たない場合には大会組織委員会が協議することとなっている」ということだ。

 そのため、食事における円卓では3人のGKは同じ食卓で取らない、飛行機やバスの移動はなるべく離して座る、など細心の注意を払っている。

 昨年の東京オリンピックでは、選手(選手に関わるスタッフも)は周囲と接触しない「バブル」を形成して、大会が進められた。ただ、このW杯ではそういった制約も大幅に緩和されて、現地のホテルや練習場などのスタッフとの接触も増えるなか、反町委員長は少なからず万が一に備えてピリピリしつつも、“団長”を中心としたスタッフ陣により、選手が気持ちよく集中してプレーできる環境を整えていく。

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