元広島、湘南ミキッチ「日本はベスト16で行き詰まる」「(堂安は)楽観視して野心的すぎる」。W杯の決戦を前にクロアチア人のレジェンドが手厳しい見解
広島と湘南でプレーしたクロアチア人のミキッチ氏。(C)SAKANOWA
森保監督は延長を含めた120分を視野? クロアチアの“90分勝負”を進言。
[カタールW杯 ラウンド16] 日本代表 – クロアチア代表 /2022年12月5日18:00(日本時間6日0:00)/アル・ジャヌーブ・スタジアム
カタール・ワールドカップ(W杯)ラウンド16、日本代表 対 クロアチア代表戦が日本時間12月5日24時(6日午前零時)から行われる。日本が勝てば、W杯初のベスト8。FIFAランキングはクロアチア12位、日本24位。
この決戦を前に、Jリーグのサンフレッチェ広島と湘南ベルマーレで2018年まで通算10年間プレーし、広島時代には森保一監督のもと三度のリーグ制覇を成し遂げたクロアチア人MFミハエル・ミキッチ氏が、母国の複数のメディアで日本について語っている。現在NKマリボルのアシスタントを務めるミキッチ氏は『HRTスポーツ』のインタビューで、日本がこのベスト16で行き詰まるだろうと予想している。
堂安律がスペイン戦のあとSNSで「優勝するよ」とつぶやき、決して冗談ではないということについて、42歳になったミキッチ氏は次のように語る。
「楽観視していて野心的すぎる発言。ラウンド16で行き詰まるのではないかと思う。クオリティは高いものの、現実的にはスペインやドイツに勝っても、その2チームより優れたチームというわけではない」「彼らはこの試合でプレッシャーにさらされる。間違いなくスペインやドイツ以上に、多くの痛みを感じるだろう」
そのように、手厳しい意見を述べているのだ。一方、キーマンとして、堂安をはじめ、三笘薫、浅野拓磨を挙げている。
また森保一監督が延長120分も視野に入れて、総力戦で戦いたいと言ったことについて、明らかに延長戦までもつれ込ませようとしていると警戒する。クロアチアのほうが間違いなく分があり、延長戦までもつれると日本に活力を与えてしまうため、“90分間での勝利”を目指すべきだとも訴えている。
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