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三笘薫の活躍が影響!?トロサール移籍要求、デ・ゼルビ監督は反論「レアルでもバルサでもない。全員が走らないと勝てない」

アーセナル戦でのブライトンのトロサール。 (Photo by Mike Hewitt/Getty Images)

リバプール戦はメンバー外に。28歳ベルギー代表FW、練習にも不参加。

 イングランド・プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCに所属するベルギー代表FWレアンドロ・トロサール(Leandro Trossard)が1月13日、ロベルト・デ・ゼルビ監督の起用法を巡って反発し、事務所を通じて「移籍」を要求する騒動に発展した。

 今季これまでチーム最多7得点を決めているアタッカーは、主力組が臨んだ年明けのプレミアリーグ・エバートンFC戦(〇4-1)では控えに回り出場機会を得られず。続くFAカップのミドルスブラFC戦(〇5-1)はメンバー外に。そして“素行不良”のため全体練習にも加われず、今週末のリバプールFC戦でもメンバー外になることが決まった。

 仲介人はこうした状況を受けて、声明文を発表。トロサールとブライトンの契約は今季末までで、カタール・ワールドカップ(W杯)前に契約延長する予定だったが合意に至らず。そして中断明けの練習で、トロサールが他の選手と口論を起こして雰囲気が悪くなり、エバートン戦後にメンバー外となった。ただ、ふくらはぎを傷めているのが理由だったが、指揮官はそれさえ確認せず、対話をせずにいるというのだ。

 そのため「移籍が合理的な解決策であることを示唆している」と、移籍を要求している。

 グレアム・ポッター前監督時代は左ウイングでプレーして得点も量産。そしてデ・ゼルビ監督の就任後は、日本代表MFの三笘薫との共存を模索。トロサールがCF、三笘が左ウイングに入る形が採用されてきた。当初は躍動感と爆発力を見せて昨年10月の、ポッター率いるチェルシーFC戦では4-1と快勝してみせた。ただW杯の中断明けは確かにトロサールから覇気が感じられず、周囲との連係も物足りない内容が続いた。

 W杯でのグループステージ敗退の落胆もあるなか、先発から外れたショックも大きいようだ。

『スカイ』によると、デ・ゼルビ監督はリバプール戦を控えた記者会見で、トロサールはメンバー外になったと明言。一方、対話はしていると声明の一部を否定。「彼はこのチームで何をしなければいけないか、よく理解してくれている」と信頼を口にしたうえで、次のように要求している。

「ブライトンでのプレーを望むならば、ハードワークをして、走らなければなりません。私たちはレアル・マドリードやバルセロナのようなビッグチームではありません。私たちはブライトンであり、他の選手と同じようにハードワークする選手が必要なのです」

 そのように特別扱いはしないと訴えている。

 チームを牽引してきた自負があり、そのプライドが傷付けられたということだろうか。ただ、ブライトンは再び勢いを取り戻しているだけに、トロサールにとっても厳しい状況に。

 ジョアン・フェリックスらの“玉突き移籍”が起きていて、ゴールの嗅覚はあるトロサールもビッグクラブに重宝されそうだが……果たして。

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