神楽しまね(松江シティFC株式会社)JFL退会が正式決定、資金的な問題「未払い金など支払われず」
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2021年過去最高成績から一転…。
JFL(日本フットボールリーグ)は1月23日、2022年度第8回理事会を開いて、人件費未払いなど資金ショートに陥っていたFC神楽しまね(2022年から名称変更、運営会社は 松江シティFC株式会社)の退会を決定した。2023シーズンは15チームで行われる。
JFLは次のように発表した。
「チーム運営に関し資金的な問題が発生し、運営法人に関して改善を促してきましたが、支払期限を設けていた労働債権や未払金等の支払いも実行されることなく現在に至っております。
JFL他の15チームも『しまね』と共に今シーズンを迎えることを望み、ここまで検討してきましたが、しまねが今シーズンJFLへの参加は難しいと判断を致しました。
上記の結果により、第25回JFLは15チームでの編成となります」
また、FC神楽しまねは次のように発表している。
「いつもFC神楽しまねに温かいご声援ありがとうございます。
本日行われたJFL理事会において、資金的な問題を解決できずJFLからの退会が決定いたしました。
これまで応援いただいた皆様にこのような報告をしなければならなくなったこと大変申し訳ありません。
今後のトップチームや育成年代のチーム、スクール等の活動におきましては現在調整中となっています」
しまねは2022シーズン、9勝7分14敗で16チーム中12位だった。
クラブは9月時点で、選手32人・スタッフ18人の給与のうち7月分の6割が未払いで、8月・9月分を支払えない状況で、「緊急支援」を訴える状況にあった。
松江シティとして戦った2021シーズンはチーム歴代最高のJFL5位に入り、将来のJリーグ昇格へ希望も膨らんだ。果たして、どのような道を歩むことになるのだろうか。