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サッカー界で絶えぬ深刻な問題。JFL鈴鹿がパワハラ報道で謝罪…「ルールに従い調査中」

鈴鹿ポイントゲッターズの(左から)三浦泰年監督兼代表GM、三浦知良。(C)鈴鹿ポイントゲッターズ

遠のくJリーグ挑戦の道。今年は高校でもパワハラ行為が明るみに。

 日本フットボールリーグ(JFL)の鈴鹿ポイントゲッターズは12月26日、三浦泰年監督兼代表取締役ゼネラルマネージャーに関する「パワハラ疑惑に関する一連の報道について」と題して、公式サイトで謝罪文を掲載した。

 リリースでは三浦監督の名前は記されていない。クラブは「表題の件で関係者の皆様に大変ご心配をおかけしました。この場を借りて心よりお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」と謝っている。そのうえで、次のように経緯を報告している。

「弊クラブにおけるパワハラ疑惑に関しましては、11月にご説明した通り、第三者委員会にて調査を行っていく予定でした。しかし、第三者委員会と調査方法について協議していたところ、JFAの暴力等根絶相談窓口に通報があったとの連絡を受けました。

 現在は、サッカー界のルールに従って調査を進めていただいており、その結果を受けてクラブとして対応して参ります。

 なお、一部週刊誌にて報じられた内容については、事実ではない内容が含まれているため、調査結果を待ったうえで然るべき対応をさせていただきます。

 今後、調査に進展がありましたらご報告させていただきます」

 そのように11月の発表に続き、具体的な内容は一切触れられていない。プライバシーなどデリケートな部分が関係することもあるが、結果的にこの間に、新スタジアム建設計画は頓挫し、Jリーグ昇格への道は厳しい状況に追い込まれている。

 横浜FCからレジェンド三浦知良がレンタルで加わり、JFL初の国立競技場での試合開催を成功させるなどムーブメントを起こした。そんな鈴鹿だが、昨年発覚した八百長未遂にはじまり、今度はパワハラ……。クラブ再建への道筋を示すことができるだろうか。

 これまで湘南ベルマーレ、サガン鳥栖でも、過去に監督がパワハラ、モラハラにより、本人とクラブが制裁を受けてきた。しかし、いずれの人物も現場に復帰(一人は来季から)することが決定。そうしたなか、再び日本の4部相当という高いカテゴリーで、パワハラ疑惑が明るみになった。

 今年は熊本県の高校サッカーでもパワハラが発覚して社会問題となった。あくまで氷山の一角で、サッカー界にいまだ横行していることは間違いなく、日本サッカー協会(JFA)や各都道府県の協会(FA)はどこまで自浄していけるのか。ハラスメントをしている人物に当事者の意識がないことが最大の問題であり、日本サッカー界の極めて重大なテーマとなっていきそうだ。

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