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JFL鈴鹿、Jリーグ加盟資格「失格」が決定。来季J3昇格なくなる

鈴鹿ポイントゲッターズの(左から)三浦泰年監督、三浦知良、吉田雅一社長。(C)鈴鹿ポイントゲッターズ

再び資格が認められれば、2024シーズンのJ3入りは可能。

 Jリーグは6月28日に理事会を開催し、JFL(日本フットボールリーグ)の鈴鹿ポイントゲッターズの「Jリーグ百年構想クラブ」の資格について「失格」とすることを決めた。

 リーグは次のように説明している。

 鈴鹿は2022年2月28日に開催した第2回理事会で、懲罰の対象となりうる行為の発覚、クラブのガバナンス体制に不備があると判断しうる複数の事情が認められた。そのため、Jリーグ百年構想クラブ規程第7条第1項第1号「Jリーグの目的に反する行為」が認められたため、Jリーグ百年構想クラブの資格について「解除条件付きの資格停止」とした。

 そして解除条件として、2022年6月のJ3ライセンス申請期限までに、クラブが「ガバナンス体制の改善」「ステークホルダーからの支援継続」が実践されていると、Jリーグ理事会で判断される必要があった。

 しかし6月28日の理事会で、「ガバナンスの改善に至ると客観的に判断でき得るまでの十分な体制構築が行われていないことから、解除条件を満たすことができない」と、Jリーグは判断した。

 つまりこの日まで、ガバンスの不備に加え、新たな株主、スポンサーを確保できなかったことで、今回の決定に至った。ただし11月の期限までに条件を整え、再び「Jリーグ百年構想クラブ」に再申請し認められれば、2024シーズンのJ3加入も可能になる。いずれにせよ、23シーズンのJ3昇格はなくなった。

 野々村芳和チェアマンは次のようにコメントした。

「選手の夢や家族のことを考えると胸が痛いです。ただ、それらを守るのがクラブです。リーグとしてもしっかり考えていかなければいけない。ただクラブも新体制になり、生まれ変わろうと尽力してくれています。新体制の皆さんには電話で伝えさせていただき、三浦泰年さんからは11月のチャンスを目指し、ガバナンスの体制を整えていきたいと言っていただけました。選手へのケアについてもお話させていただきました。クラブとして次のチャレンジに向かっていけるように、寄り添って取り組んでいきたいです」

 鈴鹿は前日に新体制を発表。11月までにガバナンスを見直し、新たな株主、スポンサーを見つけ、そのうえで改めて「Jリーグ百年構想クラブ」の申請を行い、認定されることが必要になる。

 この件を巡っては、2020年11月にライバルチームのJ3昇格を阻止するため、わざと負けるべきだと鈴鹿のクラブ役員が選手に八百長を促した事実が発覚。さらにその役員への口止めとも言える「不適切な金銭授受」があった。

 鈴鹿には2021シーズン、三浦知良が横浜FCから期限付き移籍で加入。三浦泰年監督とともに兄弟で、Jリーグ昇格を目指していた。

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