【横浜FC】ゴール裏の応援に「ドレスコード」、クラブ指定カラーのウェア着用義務化へ
横浜FCのエンブレム。(C)SAKANOWA
「オフィシャル応援エリア」を新設、観戦は「HAMABLUEカラーのウェアもしくはクラブオフィシャルウェアを着用いただくことが条件」。
2023シーズJ1リーグに復帰する横浜FCはこのほど、公式サイトでホームのゴール裏の応援に関して、一部エリアに「横浜FCオフィシャル応援エリア」を設置し、「HAMABLUEカラーのウェアもしくはクラブオフィシャルウェアを着用いただくことが条件」と“ドレスコード”を設けると発表した。また、応援を先導する団体・個人は登録制になるという。
横浜FCは1月26日、「応援をリードするコールリーダー・太鼓リーダーなどの中心メンバー」を募集すると発表。クラブはサポーターミーティングの議事録を公開し、この決定に至った経緯を公開している。ゴール裏の応援を巡って既存団体と一般の観客、さらにクラブとトラブルも発生していたことから、まずクラブ主導となって理想の応援実現を模索する意向が伝えられている。
そこで横浜FCはニッパツ三ツ沢球技場のゴール裏一部に、「横浜FCオフィシャル応援エリア」を設置。ルールを設けると発表している。
クラブは次のように趣旨を説明している。
「横浜FCはJ1リーグでの定着、ひいてはタイトルを獲得することを目指しております。その目標を達成するためには様々な面でクラブ全体が大きく成長しなくてはなりません。
スタジアムにおいては、さらに多くのファン・サポーターの皆様にとって応援のしやすい場所となり、より多くの皆様にご来場いただき、常にHAMABLUEで染まった満員のスタジアムを作ることが必要です。
そこで、スタジアム全体の雰囲気や応援をより強く広げる中心地として、ホームゴール裏指定席の一部エリアをオフィシャル応援エリアとして新設することといたしました。
本エリアがスタジアムの雰囲気や応援の発信源となり、スタジアム全体を巻き込んでいくための場所にしたいとクラブは考えております」
その条件として、次のようにウェアのカラーが義務付けられている。
「HAMABLUEカラーのウェアもしくはクラブオフィシャルウェアを着用いただくことが条件となります(HAMABLUEカラーとは横浜FCクラブカラーの水色を示しています。クラブオフィシャルウェアの場合HAMABLUEカラー以外でも着用いただけますが、HAMABLUEカラーのウェア着用にご協力ください)」
また、「応援団体として、本エリアで応援する場合」「応援団体または個人で鳴り物を使用しての応援の先導を希望する場合」は、クラブへの登録制に。応援する席も固定される。
そうしたなかクラブは26日、「応援のコールリーダー・太鼓・トラメガなどで応援をリードしていただける中心メンバー」、さらに「オフィシャル応援エリアで中心メンバーと一緒に応援を盛り上げていただける方」の募集を開始した。
横浜FCが公開しているサポーターミーティングの議事録で、担当者はこの施策の狙いについて、次のように語っている。
「オフィシャル応援エリアを中心として、そこからスタジアム全体に広げていくイメージで考えています。
新しく来場された方々がスタジアムで何を見て、また来たいかと感じるかを考えた時に、招待を多くして来ていただいてもその試合だけで終わってしまうということがあります。
突然来場者数を増やすというのは、これまでの経験からも本当に難しいことだと感じています。
オフィシャル応援エリアが中心となって、新しい方々にもあのエリアで応援してみたい、ゴール裏に行ってみたい、そう思っていただけるスタジアムにしていきたいです。
成功例はないのですが、少しずつの積み重ねでスタジアムに来てもらったことをきっかけに、スタジアムの雰囲気を感じてもらえるようにしていきたい。その中心がオフィシャル応援エリアになるようにして、来場していただく方を増やしていきたいです」
サッカーの応援を巡る新たな試みに対し、SNSを中心に様々な意見が飛び交い、大きな議論を呼んでいる。