浦和の条件を上回らず。ギアクマキスは『家族の事情』でアトランタ移籍希望も、「期限付き移籍」のオファーにセルティック困惑
セルティックのギアクマキス。(Photo by Ian MacNicol/Getty Images)
今シーズン末まで「残留」の可能性も浮上。
スコットランドリーグの冬の移籍マーケットが1月31日までと期限が迫るなか、セルティックFCのギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキス(Georgios Giakoumakis)を巡り、“激しい攻防”が行われている。
J1リーグ浦和レッズが約400万ユーロ(約5億6000万円)で完全移籍のオファーを提示し、セルティックとクラブ間合意に達していると現地では伝えられてきた。そうしたなか、1月25日、ギアクマキス本人がMLS(メジャーリーグサッカー)のアトランタ・ユナイテッドFCと個人合意したとギリシャメディア『SDNA』がレポートした。
つい最近もセリエAのUCサンプドリアと「個人合意」に達しながら、クラブ間交渉で決裂していただけに、今回は十分な根回しをしていることが予想されていた。ところがスコットランドのタブロイド『デイリー・レコード』によると、アトランタが提示したオファーは「期限付き移籍+買い取りオプション」。セルティックは、その条件に困惑しているという。つまり、浦和の条件を上回っていないのだ。
同メディアでは、次のように現状を報告している。
「セルティックは浦和レッドダイヤモンズから400万ポンド(※400万ユーロとも報じられる)のオファーを受けている。一方、ギアクマキスは『家族の事情』を考慮してアトランタ移籍を希望しているが、日本から提示された条件のほうが上回っているのだ。
アトランタが納得のいく移籍金を提示しない限り、セルティックはFWを大西洋の向こうに渡らせない。28歳のストライカーは浦和のオファーを受け入れるか、他の適切なオファーがない限り、アンジェ・ポステコグルー監督のもと、チームの一員として今季戦い、夏に改めて条件を見直すこともあり得る」
そのように、アトランタの現在のオファーであれば、▽浦和移籍、▽(アトランタを含め)新たなオファー待ち、▽セルティック残留――ギアクマキスに待つのは、その3つの選択肢になるというのだ。
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