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内田篤人「俺はナメる」。プロキャリアなし、ゲーム出身の30歳監督について語る「ただ名選手でも…」

内田篤人氏。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

スタッド・ランスのスティル暫定監督は、伊東純也とわずか1歳差。

 鹿島アントラーズやシャルケ04、ウニオン・ベルリンでプレーした元サッカー日本代表の内田篤人氏が2月2日に更新された『DAZN』の人気コンテンツ「内田篤人のFOOTBALL TIME」に登場し、昨季限りで現役引退した槙野智章氏をゲストに招いて、直近の欧州日本人選手のプレーなどを語り合った。

 そのなかで、フランス1部スタッド・ランスのウィリアム・スティル(William Still)暫定監督が現在30歳で、29歳の伊東純也とはなんとわずか1歳差であることが話題に。しかもスティル監督は10代の頃からゲームのフットボールマネージャーに興じて、そこからクラブユースチームのコーチ、シント=トロイデンVVなどでのビデオアナリスト(分析官)として活躍し、その能力が買われていった異例のキャリアの持ち主である。

 そしてKベールスホットVAを経て、スタンダール・リエージュに再任。そこで評価を高めてスタッド・ランスのアシスタントコーチになり、現在、暫定でトップチームの指揮を執っているのだ。

 プロサッカー選手としてのキャリアは「なし」。もしも、そんな人が自分の監督だったら? その問いに槙野は「いいよね」と語り、20代でドイツ・ブンデスリーガ1部の監督になった現バイエルン指揮官のユリアン・ナーゲルスマンを例に、「若くして、日本でもそういった監督が出てこられるようになったら面白いよね」と頷いた。

 ただ内田は「(プロキャリアのない人が監督だった?)俺は舐める」と素直な考えを言った。

「それでやっていって、『おー!』と思えばついて行くけれど、最初の入りは、『選手としての感覚とか、何か分かっていないな』と思う、『無理だしそれ』って。それでも行けと言われて、チームが勝つならやる。でも最初は舐める

 ただし――「名選手だからと言って、ついて行って勝てなくなると、俺が選手ならば、ダメだなって思う。結局、やっていって結果がついてくるかどうか」と、『結果が全て』ということでまとまった。

 そういった若い監督がどんどん出て来られるように、ライセンス取得の環境整備が必要だ! という予定調和に終わらせず、元プロ選手の目線から本音を語ってくれているところが内田らしく興味深かった。

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