大迫勇也が猛烈奮闘。ブレーメン120分死闘、DFB杯準決勝ライプツィヒに敗退
ブレーメンの大迫勇也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ナーゲルスマン、見事な采配。交代出場のファン・ヒチャン、フォルスベリがゴール。
[DFBカップ 準決勝] ブレーメン 1(1延長2)2 ライプツィヒ /2021年4月30日(日本時間5月1日3:30)/ヴェーザー
DFBカップ(ドイツ杯)準決勝、ヴェルダー・ブレーメンはRBライプツィヒに延長120分の末、1-2で敗れた。準々決勝のSSVヤーン・レーゲンスブルク戦で決勝点を決めた日本代表FW大迫勇也は66分から途中出場し、惜しいヘディングシュートを放つなど奮闘したが、決勝には進めなかった。
準々決勝で会心のボレー弾を叩き込んで1-0の勝利をもたらし、ブレーメンを6年ぶりの4強に進めた大迫だが、この大一番、先発から外れた。最近のチームはリーグ4連敗中、直近最後の勝利をもたらしたのが大迫弾だっただけに、日本人ストライカーにとっては、やや無念の采配となった。
絶不調のブレーメンは38歳フロリアン・コーフェルト監督の退任騒動が持ち上がったが、現体制の継続を発表。一方、ライプツィヒの33歳ユリアン・ナーゲルスマン監督は来季バイエルン・ミュンヘンで指揮を執ることが決定。それぞれの“決断”が、選手たちのパフォーマンスにどのように影響するのかも注目を集めた。
両チームともにチャンスを作るなか、ブレーメンが次第に攻勢を強める展開に。しかしジョシュ・サージェントが決定的なシュートを外し、前半終了間際にはブレーメンがPKを獲得した……が、その後のVAR(ビデオアシスタントレフェリー)のチェックで無効にされる。
後半はライプツィヒが圧力を強める。すると劣勢に立たされてきた66分、ブレーメン最初の交代カードで、大迫がニクラス・フュルクルクと代わってピッチに立つ。
ブレーメンは前線でダヴィー・ゼルケと大迫、2つの起点を作り自分たちの時間を増やす。大迫は起点になりつつ、決定的なヘディングシュートを放ち、コーナーキックを獲得、さらに惜しいスルーパスを放つなど活躍する。
しかし延長前半の93分、途中出場したライプツィヒの韓国代表FWファン・ヒチャンに、ついに先制点を決められてしまう。
それでもブレーメンはあきらめない。延長前半105+1分、相手クリアミスを拾った「10番」レオナルド・ビッテンコートが左足のシュートを決めて、1-1に追い付く。
ところが120+1分、ファン・ヒチャンのヘディングの折り返しを、同じく交代出場のエミル・フォルスベリが叩き込み、これが決勝点に。途中出場の選手がゴールを生むというナーゲルスマン采配が恐ろしいほど見事に的中した。
準決勝のもう1試合、ボルシア・ドルトムント対ホルシュタイン・キール戦は翌日に行われる。決勝は5月13日(日本時間14日3:45)、ベルリンで開催される。
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[文:サカノワ編集グループ]