【浦和】要求されるハイプレス、大畑歩夢「鳥栖でもやってきた得意とするところ」。パリ五輪へ「より強く意識していきたい」
大畑歩夢。(C)SAKANOWA
加入2年目。スコルジャ新監督のもとでの手応えと課題、2023年の目標を語る。
J1リーグ浦和レッズのDF大畑歩夢が2月6日の公開練習後に取材に応じ、マチェイ・スコルジャ新監督のもとで得る手応えや課題とともに、2023年の目標を語った。
サガン鳥栖から加入した移籍1年目の昨季は、左サイドバックとしてリーグ22試合に出場。今季は京都サンガF.C.から同ポジションの荻原拓也が復帰し、開幕スタメンの座を争う。
「まずはケガをしないこと。プレー面では最後の攻撃の質にこだわっていきたいです。(ポジション争いについて)今年はサイドバックとして考えられている選手が3人いて、ケガをすれば三番手になってしまいます。いつ出てもいけるように準備して、毎日サッカーのことを考えてやっていかなければいけないと思っています」
スコルジャ監督のもと、先日のいわてFCとの練習試合にも出場。「持ち味を出してアピールできたと思います。(アグレッシブなプレッシングが一つのテーマだが?)そこは鳥栖でもやってきた得意とするところ。問題なくフィットできています」と頷く。一方、課題として「(90分フル出場できるように)ここからコンディションを上げていきたい」「(チームとしては)最後のシュートを決め切るところが改善点」と掲げる。スコルジャ監督からは、パススピードにこだわるように常に言われてきたそうだ。
背番号「66」への変更は、50番以降も自由に使えるというリーグの決定を受けて希望した。特別な意味はなく、「6」が好きということで、そのゾロ目にした。もちろん、そこには加入1年目からの飛躍の意味も込められている。
パリ・オリンピック世代の一人でもある。すでに多くのタレントが欧州でプレーし、そしてサイドバックは多士済々でライバルも多い。ただレフティのサイドバックは貴重である。1対1の対人守備、上下動を90分間怠らないところ、そしてタイミングの良い仕掛けや飛び出し――21歳の大畑はそこに関して、絶対譲れないと自負する。
「(パリ五輪について)今年はより強く意識していきます。予選にも突入していくので、まず自チームでスタメンで出ていなければ、(U-22日本代表に)呼ばれることはありません。自チームで試合に出て、数字を残していきたいです」
静かに闘争心を漲らせる。ポテンシャルは十分備える。大畑がその殻を打ち破り、1.5倍増した背番号ぐらい、レッズにとって一段と欠かせない大きな存在になりたい。