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【鹿島】ナポリのスパレッティとアーセナルのアルテタ。岩政監督が“就任1年目”について語る

鹿島の岩政大樹監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

18日J1リーグ開幕、京都とアウェーで対戦へ。

[J1 1節] 京都 – 鹿島/2023年2月18日14:00/サンガスタジアム by KYOCERA

 J1リーグ鹿島アントラーズの岩政大樹監督が2月17日、オンラインによる記者会見に応じて、翌18日の2023シーズン開幕の京都サンガF.C.戦に向けて決意を示した。

 昨季は暫定で指揮を執った開幕を、今季は正式な監督として迎える。『就任1年目』で挑むシーズンについて問われ、岩政監督は次のように語った。

「例えば(ルチアーノ)スパレッティはナポリの1年目で結果を残していますが(イタリア・セリエA首位)、(マウリツィオ)サッリの時代からの何年もの積み重ねてきたサッカーがありました。一方、アーセナルの(ミケル)アルテタは4年目。チームが壊れたところから作り直しの作業を行い、よく結果を残しています(イングランド・プレミアリーグ首位)。ただ、これまでの3年間かなり苦しんできました。同じ監督の『1年目』でも難しさが違います」

 そして鹿島は――。

「だいたいこの二つに分かれ、鹿島は後者にあたると思います。その難しさは当然あります。他のチームが当たり前に何年も前から取り組んでいることに、取り組んでこなかった現状が要因になっています。それを行いながら結果につなげていく作業は簡単ではないですが、それをやれると思って僕は呼ばれました。選手たちちともに、やり切りたいと思います」

 プレシーズンマッチでは結果が出なかったが、あくまでも準備期間である。ここからが本番。開幕戦は「完全に曺(貴裁)さんのチームになっている」という京都サンガF.C.に立ち向かう。まずここで勝利を収め、すでにかかっている重圧から解き放たれ、突き抜けていきたいところだ。

「プレシーズンで結果が出なかったことで、まだ現状僕ら勝点を一つも失ったわけではないですが、すごくプレッシャーをかけられています。そういうクラブだと思いながら、その役割を僕が担っていて、逃げてはいられないと思っています」

 そして指揮官は開幕のこの“一歩目”へ、次のように思いを語った。

「鹿島は常勝だったチームで、今はチャレンジャーの立場です。どうしても守りに入るような感覚になるところがあります。表現したいのはいきいきとしたサッカー。川崎やマリノスのような楽しそうにハードワークする、タガを外してチャレンジャーとして思い切りプレーを楽しんでもらえるようなサッカーをしてほしい。その枠組を作っていきたいと思っています。その第一歩として、サポーターの皆さんに示せる試合をしたいです」

 2023シーズンのJ1リーグ開幕戦、鹿島は2月18日14時から、アウェーで京都と対戦する。そして25日16時からはホーム初陣、昨年2位の川崎フロンターレと戦う。

Posted by 塚越始

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