「問題は複雑」久保建英が決定機を作り出すもののカディスとスコアレスドロー。ソシエダ監督、現状を嘆く
久保建英。写真:兼村竜介/(C)Ryusuke KANEMURA
シュート15本対6本。ダビド・シルバ復帰は朗報に。
[スペイン1部 24節] R・ソシエダ 0-0 カディス/2023年3月3日21:00(日本時間4日5:00)/レアレ・アレーナ
スペイン1部24節、レアル・ソシエダはカディスCFとスコアレスで引き分けた。R・ソシエダの日本代表MF久保建英はリーグ6試合連続で先発してスルーパスやシュートから決定機を作り出したものの、ゴールをこじ開けられなかった。
チームとしても、シュート15本対6本と攻めた。しかし最後まで得点を奪えず。『Noticias de Gipuzkoa』によると、R・ソシエダのイマノル・アルグアシル監督は試合後、「この試合に勝てる、十分な力を発揮していたが……」と、内容で大きく上回りながらも勝てずにいる現状を嘆いた。
「結果と勝点がついてきていないのは明らかです。ラスト10分で試合が動いたり、3位から4位になったり、私たちは混乱しています」
そしてアルグアシル監督は「問題は複雑」だと指摘する。
「勝利できたカディスとの第1戦、勝点が遠のいたバジャドリードとの第2戦、いずれもよく似た試合をしていました。プレーの面では、シーズン前半にやってきたこととそれほど離れていないと思います。私たちはこの現在の問題を正しく理解する必要があり、それは複雑です」
そのようにプレーモデルやスタイルは基本的に変わらずにいるが、明らかにチームパフォーマンスが伸びずにいる。指揮官はそこに課題を感じ取っていた。
一方、リハビリから復帰したダビド・シルバがこの日、途中出場から存在感を示し、さっそく久保との好連係も披露。これは大きなプラスになりそうだ。
R・ソシエダは13勝5分6敗(32得点・23失点)の勝点44で3位をキープしているものの、今日試合のあるアトレチコ・マドリードの結果によっては順位が入れ替わる可能性も。
ソシエダの次の試合は、日本時間3月10日2時45分から、UEFAヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16・ASローマとの第1戦に臨む。