【湘南-浦和】光った山田直輝のプレスバック「そこはベテランである自分だからこそ、しっかり見せていかなければ」│ルヴァンカップ
湘南の山田直輝。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
ハードワークの強度を落とさず、ゴールに絡む仕事を狙う。「全てできる選手になりたい」
[ルヴァンカップ GS1節] 湘南 0–0 浦和/2023年3月8日19:00/レモンガススタジアム平塚
ルヴァンカップのグループステージ(GS)1節、湘南ベルマーレのMF山田直輝(Naoki YAMADA)が古巣である浦和レッズ戦で、今季公式戦初のスタメン出場を果たした。3-5-2のインサイドハーフに入って88分までプレー。惜しいチャンスを作り出したものの、試合はスコアレスで引き分けた。
ベルマーレの「10番」は献身的なプレスバックを怠らず、FWやウイングバック、アンカーなどと連動しながらボールホルダーに向かい、奪いきれればそこから攻撃に転じていった。
自身はシュート2本、また山下敬大への惜しいスルーパスも放った。しかし得点につなげることはできず。その結果=得点がほしかったという。
「公式戦に長い時間出ることが久々だったので、自分の良さやチームでやらなければいけないことを整理して試合に入っていきました。山下選手へスルーパスを出した地点など、そこは合わせていきたいですね。自分の課題としている得点に絡むことができなかったので次こそは。長い時間しっかりプレーできたのは良かったと思います」
そのように湘南で通算8シーズン目を迎える山田は、収穫と課題を挙げていた。
特に山口智監督のもとのスタイルで“生命線”の一つと言える機能的なプレッシング&プレスバックでは、若き頃の山田にはなかったような労を惜しまぬ姿を見せていた。
「そこはベテランである自分だからこそ、しっかり見せていかなければいけない。そういう思いでやっています」
ベルマーレの10番はそのように胸を張って言う。ピッチに立つ間は強度を落とさずハードワークを続け、そのうえでゴールに絡む。そこが求められるスタンダードになる。
「全てできる選手になりたい。守備もやって、攻撃でもしっかり結果を残せる選手に。ベテランですけれど、まだまだ成長していきたいです」
湘南の上位進出と2018年大会以来のルヴァンカップ制覇には、そんな日本代表での出場経験もある山田の進化と貢献が欠かせないのは言うまでもない。
「チームが成長しようとしているからには、選手が成長しなければいけませんから、頑張ります!」
山田の2023シーズン、ここからますます輝きを増していく。