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【鹿島】昌子源が数的不利になった瞬間、植田直通と掛け合った言葉とは?

昌子源。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「あの押せ押せの雰囲気を作り出せたのは、少なからず一歩進んだ証拠」

[J1 4節] 鹿島 0–0 福岡/2023年3月12日15:00/カシマサッカースタジアム

 J1リーグ4節、鹿島アントラーズの昌子源がアビスパ福岡戦で約5年ぶりにカシマのユニフォームを着て公式戦のピッチに立ち、フル出場を果たした。試合は数的不利に立たされたなか、昌子と植田直通のロシア・ワールドカップ(W杯)日本代表コンビを中心に鉄壁を築き、最後は攻勢に立ったなか、スコアレスで引き分けた。

「不安は正直ありました。どちらかと言うと体的な不安よりも試合勘のほう。パスのズレなどありましたが、ただそれも自分の中では想定内でできました。気持ちをキラさない思いで、試合に入っていけました。(岩政)大樹さんも信頼して、このタイミングで戻してくれて、その期待に応えたかったです」

 ほぼぶっつけ本番だったという背番号「3」は素早いプレッシングで攻撃の芽を摘み、大きな声を張り上げてチーム全体を鼓舞していった。しかも佐野海舟の退場処分により 53分から数的不利に立たされる厳しい戦いを強いられた。

 しかし昌子はむしろ燃えた。約5年ぶりのコンビ復活となった植田と、すぐ声を掛け合ったという。

「退場になった瞬間、『俺とお前が崩れなかったら、負けることはないだろ!』と話しました。最後の場面で負担がかかるのは、ナオや僕や早川(友基)。最後はやっぱり気持ちでした。本当にメンタルのところで、10人だからなに? と。そのメンタルのところを2節前で見せつけられています(川崎フロンターレに逆転負け)。今回、あの押せ押せの雰囲気は少なからず一歩進んだ証拠だと思います」

 そのように話す昌子は、次節のアウェーでの横浜F・マリノス戦を「あの最後の気持ちを大切に、チャレンジャーとして全力で挑みます」と楽しみにしていた。

Posted by 塚越始