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FC琉球トップチームスタッフが酒気帯び運転。飲酒→車中泊→当て逃げ被害→警察連絡→現場へ戻る

FC琉球のエンブレム。(C)SAKANOWA

Jリーグから「けん責」の処分。

 J3リーグのFC琉球は4月21日、昨年12月3日にトップチームのスタッフが酒気帯び運転で沖縄県警に検挙されていたと発表した。また同日、Jリーグからけん責処分を受けた。

 クラブとリーグの発表によると、このスタッフは12月2日23時まで飲酒したとされ、自家用車で車中泊。3日8時前、自宅に向かって運転中、別の車とミラーが接触する物損事故を起こした。交差点でUターンして事故現場に戻ったが、相手車両はすでに走り去ってしまっていたので一旦帰宅した。

 帰宅後、警察へ事故の連絡をした。すると相手方も用事を済ませ事故届を出したとして、事故現場へ戻るよう指示を受ける。アルコールが残っている認識はなく自身で運転して事故現場に戻り事故処理を行った。

 その際、警察官から要請されたアルコール呼気検査を実施したところ、基準値を超過し酒気帯び運転として検挙された。 

 Jリーグは「けん責」の処分を科した。一方、クラブはこの事件の重大性を鑑み、スタッフに最高金額の制裁金を科し、業務委託契約を非更新とした。2023年度から関連会社での業務委託契約に切り替え、定期的な社会奉仕活動を義務付け、更生に向けて指導している。

 そのうえで琉球は「フロント職員・トップチーム選手・スタッフ・アカデミースタッフを対象に交通安全講習会を実施のうえ、コンプライアンス教育を再度徹底し、再発防止に努めております」と方針を示している。

 琉球の倉林啓士郎社長は次のように謝罪している。

「この度の不祥事により、日頃よりFC琉球を応援してくださっているパートナー企業、ファン、サポーターの皆様をはじめ、多くの関係者の皆さまからの信頼を損ない、ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

 本件行為は、法令違反であるとともに社会的に大きく問題視されている酒気帯び運転という事案であり、本件行為を防ぐことができなかったクラブの管理監督責任は重大だと認識しております。

 今回の事態を厳粛に受けとめ、フロント職員・選手・スタッフへの教育・啓発を再徹底し、コンプライアンス遵守に係る意識を高めて、継続的に再発防止策に取り組んでまいります」