【選手採点│横浜 1-2 鳥栖】ボールは回されても、試合の主導権は鳥栖が握っていた
【マン・オブ・ザ・マッチ=MOM】原川力(鳥栖)
横浜FM―ビルドアップもスムーズにこなした4バックに及第点。
[J1 3節] 横浜 1-2 鳥栖/2018年3月10日/ニッパツ三ツ沢球技場
【MATCH REPORT】鳥栖が立てた横浜のサイドアタックを封じる策が奏功。相手のミスから掴んだチャンスをモノにして、アウェーで貴重な勝点3を掴んだ。一方、横浜FMは天野が2失点に絡んでしまったが、喜田不在の影響が色濃く感じられ、サイドチェンジによる揺さぶりをはじめ”仕掛け”が限定的だった。今村義朗主審の判定がやや不安定で、鳥栖の選手のほうが多く苛立っていたが、むしろ横浜の選手たちのほうが神経質に影響を受けてプレーがこじんまりしてしまった印象を受けた。
□横浜F・マリノス
YOKOHAMA F・MARINOS
【選手採点】
GK
21 飯倉大樹 2
DF
27 松原 健 3
DF 22 中澤佑二 3
2 ミロシュ・デゲネク 3
24 山中亮輔 3
MF
6 扇原貴宏 2
8 中町公祐 2(HT ▼)
14 天野 純 1(63分▼)
FW
11 遠藤渓太 3
25 ユン・イルロク 2(63分▼)
7 ウーゴ・ヴィエイラ 3
交代出場
MF
33 ダビド・バブンスキー 3(HT△)
FW
26 イッペイ・シノヅカ 3(63分△)
FW
16 伊藤 翔 3(63分△)
SUB
GK
31 杉本大地
DF
13 金井貢史
23 下平 匠
MF
35 吉尾海夏
【選手採点】最終ラインからのビルドアップは試合を重ねるごとにスムーズになっており、加えて安定感も高かった守備陣は及第点の「3」に。様々な要因が重なったとはいえ、バックパスのミス、ハンドで失点に絡んでしまった天野は最低点とした。長い人生、こんな日もあるものと割り切りたい。
鳥栖―サイドに起点を作らせなかった原川と福田、縦パス封じた前線3人に「4」。
□サガン鳥栖
SAGAN TOSU
【選手採点】
GK
20 権田修一 3
DF
13 小林祐三 3
5 キム・ミンヒョク 3
15 チョン・スンヒョン 3
23 吉田 豊 3
MF
36 高橋秀人 2
4 原川 力 4
6 福田晃斗 4 MOM
40 小野裕二 4(90分▽)
FW
9 チョ・ドンゴン 4(73分▽)
32 ビクトル・イバルボ 3
交代出場
FW
14 高橋義希 ―(73分 ▲)
DF
3 高橋祐治 ―(90分▲)
SUB
GK
12 辻 周吾
DF
8 藤田優人
MF
7 河野広貴
FW
22 池田 圭
27 田川亨介
【選手採点】全員がハードワークを怠らず、特に遠藤とユン・イルロクの両サイドアタッカーにいい形でボールを入れさせなかった福田、原川を評価。2トップと小野の貢献度も高く、特に扇原からの効果的な縦に変化をつけるパス(起点)を封じたことで、パスは回されても、試合の主導権は渡さなかった。マン・オブ・ザ・マッチは、中盤の構成力の差を示した原川を選んだ。
【採点基準】サカノワの選手採点は、より分かりやすく通信簿のような5段階評価を採用。評価基準は、5=とても良い、4=良い、3=及第点、2=本来の力を発揮できず、1=大きく期待外れ……。試合結果を重視し、評価にも反映させていきます。先発メンバーと途中出場の20分以上の出場選手が対象。いつか(もしかするとすぐ!?)、「オール5」達成だ!
文:サカノワ編集グループ