移籍金100億円…コロ・ムアニ、バイエルン売却「拒否」。鎌田大地とのW退団阻止、フランクフルトの狙いは?
フランクフルトのコロ・ムアニ(左)と鎌田大地。 (Photo by Adam Pretty/Getty Images)
プレミアリーグ勢も狙っているが――。
ドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトに所属しているフランス代表FWランダル・コロ・ムアニ(Randal Kolo Muani)が今季大ブレイクを果たしたことで、この夏の移籍マーケットでの注目株の一人に挙げられている。
コロ・ムアニは今季リーグ28試合・13得点・10アシスト、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)7試合・2得点など記録。追加招集されたカタール・ワールドカップ(W杯)でも1得点・1アシストで、準優勝に貢献した。
これまでパリ・サンジェルマン、さらにブンデスリーガ10連覇中のバイエルン・ミュンヘンが獲得を目指していると言われてきた。
そうしたなか、移籍情報を専門とするジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏(@FabrizioRomano)が4月29日にツイッターを更新し、フランクフルトがバイエルンからの6000万ユーロ(約91億円)-7000万ユーロ(約106億円)の打診を「拒否」したとレポートした。
その意図とは――。
「アイントラハト・フランクフルトはFCバイエルンがランダル・コロ・ムアニに興味を持っていることを把握している。PL(プレミアリーグ)クラブもこのフランス人ストライカーを追っている。
アイントラハトはコロ・ムアニをあと1年間引き留めて、EURO2024のあと売却することを希望している。そのため、6000万ユーロから7000万ユーロの打診を受け入れることはない。
クレイジーな入札だが、それでもノーチャンスだ」
24歳のコロ・ムアニは昨季FCナントでプレー。フリートランスファーとなって、フランクフルトと2027年6月までの長期契約を結んでいる。
フランクフルトとしては、このオフにトップ下の日本代表MF鎌田大地の契約満了に伴う退団が決定的で、攻撃の2枚看板を同時に失う事態は避けたいところ。売り急ぐ必要はないと“主導権”を握る立場にある。しかもEURO2024に出場すれば、その価値はさらに高まると睨んでいるのだ。
パリSGのスーパースター、フランス代表FWキリアン・エムバペもコロ・ムアニを“勧誘”しているというが……。2023-24シーズン、フランクフルトでさらにストライカーとして磨きをかけることになりそうだ。