【浦和 ACL優勝】惜しいクロスバー弾、興梠慎三「ミートしすぎた」。次の目標は「ACLとリーグ、初の2冠を目指す」
ACLトロフィーを掲げる浦和の興梠慎三。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「記録はこうして残るもの。ACLを獲った年、リーグ制覇をしたチームはない。そこを目指していきたい」
[ACL決勝 第2戦] 浦和 1-0 アル・ヒラル/ 2023年5月6日18:00/埼玉スタジアム ※2試合トータル 2-1で浦和の勝利
AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の第2戦、浦和レッズ(日本 / J1リーグ)がDFマリウス・ホイブラーテンのヘディングシュートからのオウンゴールで、アル・ヒラル(サウジアラビア1部)に1-0の勝利を収め、2試合トータル2-1で優勝を果たした。2007年、2017年に続き通算三度目のアジア制覇に。
興梠慎三は浦和で三度目のファイナルで、二度目のアジア制覇を達成。いずれも対戦相手はアル・ヒラルで、準優勝に終わった2019年の「リベンジ」に成功した。
「あの2019年の決勝で負けたのを忘れたことはなく、この日を待っていました。リベンジできて良かったです」
前半には酒井宏樹のクロスに右足アウトのボレーで合わせる一撃を放ったが、惜しくもクロスバーに直撃! 36歳のストライカーは「決めたかったですね。ミートしすぎました」と振り返った。
「左足だと上へ行っていたと思います。高くヘディングはできなかったので、右足のアウトで下に叩きつけることを考えていて、逆にダフっていたら下に行っていたと思います。かなりミートして、少し上へ行ってしまいました」
それでもハードワークを怠ることなく、最前線で体も張り続け、72分でホセ・カンテと交代に。全力を振り絞った。
「アウェーから1-1で帰ってきたことで、これは絶対に優勝しなければいけないと思っていました。そう考えるとホッとしたというのが一番の心境です」
そしてこの日のみならず一体感のある熱狂的な応援について。力になったか――興梠は「これが浦和です」と嬉しそうに語った。
「これが浦和です。浦和ではないとあり得ない光景ですから」
そして自身の目標に掲げるリーグ戦制覇に向けて――。興梠は「記録はこうして残るもの。このACLを獲った年に、リーグ制覇をしたチームはありません。そこを目指していきたいです」と、新たなターゲットを定めていた。