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【岡山】『茶髪ルール』撤廃、理解を求める「先日、ある選手の髪の色が変わったことで…」

ファジアーノ岡山のエンブレム。(C)SAKANOWA

「プロフェッショナルの集団として目指すべき姿と異なる」ため――。

 ファジアーノ岡山は5月16日、公式サイトで「選手の身だしなみについて」と題したプレスリリースを発表した。岡山はクラブ発足から身だしなみのルールとして設けていた選手の「髪染め禁止」について、選手との話し合いにより今季から撤廃したことを改めて説明。先日、選手が髪を染めたことで問い合わせがあったと報告し、ファン・サポーターに理解を求めている。

 クラブによると、Jリーグ加盟を目指していた際、地域に一人でも多くの方に応援してもらえる存在になるため、選手との話し合いの中で「髪染め禁止」の自主的なルールが設けられた。そしてその後も暗黙のルールとして引き継がれてきたという。

 そして、「個人の尊重、多様性の尊重がより大事とされるようになり、『髪染め禁止』といった個別事象を禁止することはそう言った価値観にそぐわない面が出てまいりました。また、髪の色に留まらず、クラブが事細かにルールを課すのは、プロフェッショナルの集団として目指すべき姿とも異なります」として、2023シーズンから「身だしなみ」のルールが見直された。そこで「髪染め禁止」も撤廃された。

 ただし、「最高の選手と子どもたちが仲間になる」というクラブの行動指針は変わらず、振る舞いを含めた「最高の選手」を目指していく。

 岡山は「先日、ある選手の髪の色が変わったことでお問い合わせを頂戴いたしましたが、該当の件は本人の意図を超えて色が入ってしまったもので、他意はございません」と説明している。

 プロアスリートは普段の生活で節制するなか、自由な外出やレジャーも制限(自制)が求められている。そういったなか、限られた息抜きや気分転換の一つが散髪で、“見られる”のも仕事とあってヘアスタイルにこだわる選手も少なくなく、ひと昔前の価値観も変わり、髪の毛を染めることに対する理解も深まっている。

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