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【横浜FC】横浜市が三ツ沢で新球技場を計画、親会社ONODERA GROUP「新スタジアム寄贈」ビッグプラン提案

ニッパツ三ツ沢球技場。(C)SAKANOWA

カズの直談判から――。

 横浜FCの親会社である株式会社ONODERA GROUP(小野寺裕司社長)は10月14日、横浜市が今年6月1日付で発表した「三ツ沢公園球技場を含む公園の再整備に向けた基本的な考え方(案)」に賛同し、この案で示された新球技場構想について、ONODERA GROUPが新スタジアムを建設し、横浜市に寄贈することを提案したと発表した。

 寄贈後はONODERA GROUPが新スタジアムを管理運営し、横浜FCの新たなホームスタジアムとして活用したいこと、寄贈条件として「新スタジアムの施設名称を『ONODERAスタジアム』とすること」「60年間の管理運営をONODERA GROUP又は子会社が行うこと」「管理運営期間中の使用料・賃貸料を無償とすること」などを併せて提案。今後、横浜市と協議していく予定という。

 横浜FCがクラブ発足当初からホームスタジアムとしている三ツ沢公園球技場(ニッパツ三ツ沢球技場)は、建設から59年が経過。老朽化とともに、Jリーグのスタジアム基準を満たしておらず、バリアフリー化が不十分で、大規模改修も困難であると指摘されていた。

 そうしたなか、横浜市の構想では、隣接する土地に約2万人規模の新スタジアムの建設を想定している。

 そうしたなかで、同グループはビッグプランを提案。具体的な計画内容、事業費やスケジュールなど現時点では未定だが、横浜市と協議のうえ検討を進めていくという。

 また横浜FCは10月16日、あと1勝と迫ったJ1昇格を懸けて、ニッパツ三ツ沢球技場でツエーゲン金沢とのホーム最終戦に臨む。クラブは「今後も、三ツ沢を本拠地とし、地元・横浜に深く根差したクラブとして、さらなる飛躍を期してまいります」とコメントしている。

 2019年のJ1復帰を果たした際、三浦知良が当時の横浜市長に、雨の日はサポーターがずぶ濡れになってしまうと、「三ツ沢に屋根をつけてください」と直談判。スタジアムの課題がよりクローズアップされたあと、横浜市は現スタジアムの屋根設置を含め検討。ただし現在のスタジアムへの設置は難しいが、この三ッ沢のスタジアムも残すとともに、隣接する土地での新スタジアム建設を構想。再整備案をまとめていた。管理運営の条件などを横浜市や市民が飲めるのかどうかなど課題はありそうだが、首都圏には屋根つきの専用球技場が限られるだけに、この横浜市が示したスタジアム計画はぜひ実現してもらいたいところだ。

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