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【大宮アルディージャ】仙台戦の観客数2000人以上多く1万人台で発表。「問い合わせ」で誤り発覚

大宮のサポーター。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

1カウントで「千の位」が動くカウンターの誤作動発覚。

 J2リーグの大宮アルディージャは6月5日、5月21日にNACK5スタジアム大宮で開催されたベガルタ仙台戦の公式入場者数について、ゲート毎に入場者をカウントする「数取器(カウンター)」の不具合により入場者の集計数に誤りがあったと発表した。当初は1万96人と発表されていたが、 正しくは7909人だった。

 クラブによると、試合当日にカウンターの不具合に気付けず、集計された数をそのまま発表していた。しかし5月23日に入場者数に関する問合せがあり(どこからの問い合わせかは公表されず)、調査の結果、「1ゲート」で使用したカウンター1台の不具合が判明したという。

 そこで公式入場者数の算出方法などをJリーグと確認。改めて算出した入場者数に訂正した。

 その後の調査で、1ゲートにて使用したカウンターが、1カウントで「千の桁」が進む誤作動が確認された。訂正する入場者数については、デジタル来場履歴、紙チケット半券、ゲート以外の入場者数(VIP、車いす)から算出したそうだ。

 大宮は今後の対策として、全てのカウンターの新品への交換を行う。試合日当日のカウンターの動作確認も実施。また入場者数集計方法を「ゲート単位」から「レーン単位」に見直す。チケット発券数などと実際に集計した入場者数との照合、差異を確認できる体制の再構築を図るという。 

 クラブは公式サイトで、「公式入場者の訂正に至りましたことにつきまして、関係する全ての皆さまにお詫び申し上げます。今後は同様の事象が二度と発生しないよう対策を実行し、再発防止に向けて取り組んでまいります」と謝罪している。

 大宮は2010年、4年前からの「観客数水増し」が発覚。その後は埼玉スタジアムでの試合開催を見送り現在に至る。NACK5スタジアムでの「1万人」と言えば、ほぼ満員の状態である。今回も気付かなければそのままだった可能性もあった。チームの現在の低迷にもつながってくる遠因の問題であったとも言えそうだ。

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