浦和サポーター暴徒化、J全60クラブが共同声明。今後同様の行為には「一切の関係を断つ覚悟」と無期限入場禁止処分も辞さず
写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「もし、こういった行為を起こす、あるいは繰り返す者がいた場合、一切の関係を断つ覚悟」
Jリーグ(野々村芳和チェアマン)は9月21日、日本サッカー協会(JFA)の規律委員会がサポーターの暴徒化を起こした浦和レッズに対し来年の天皇杯参加資格剥奪の懲罰を科したことを受けて声明を発表した。リーグは「日本サッカー界として今回のような違反行為を断固許すわけにはいきません。もし、こういった行為を起こす、あるいは繰り返す者がいた場合、一切の関係を断つ覚悟で健全なサッカー環境を構築してまいります」と、今後加盟クラブのなかで、サポーターが似たような行為を起こした場合、無期限の入場禁止処分などを科す覚悟を示している。
Jリーグは「JFAの司法機関(規律委員会、裁定委員会、不服申立委員会)は独立した機関であり、司法機関の決定についてわれわれは関与することはできません。極めて厳しい決定ではありますが、本日開催したJFA理事会およびJリーグ実行委員会で、日本サッカー界全体の問題として厳粛に受け止めることを確認しました」という。そのうえで、次のように訴える。
「ファン・サポーターの声援や熱気によって生み出されるスタジアムの熱狂的な雰囲気は、チーム・選手の背中を後押しし、サッカーをより魅力的なものにするための重要な要素です。
しかし、安全で楽しいはずのサッカー観戦環境が暴力や威嚇、破壊行為で侵されるようなことがあってはならず、日本サッカー界として今回のような違反行為を断固許すわけにはいきません。
もし、こういった行為を起こす、あるいは繰り返す者がいた場合、一切の関係を断つ覚悟で健全なサッカー環境を構築してまいります」
リーグからは次のように強い決意が示されている。
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「今回のような危険な状況を招いたことについて、浦和レッズをはじめとするクラブ、そしてサッカー界全体が真摯に受け止め、二度とこのような行為が起こらないよう断固とした姿勢で取り組んでいく覚悟です。 繰り返しますが、われわれサッカー界は、老若男女の誰もが安心・安全にサッカーを楽しめる環境を広げるべく、強い使命感と責任感を持って取り組んでいく考えです」
署名は「公益財団法人日本サッカー協会 公益社団法人 日本プロサッカーリーグ Jリーグ全60クラブ」となっている。