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スミス=ロウ、エリオットら封じる!決勝弾の山本理仁「自信になる勝利」。U-22日本代表がイングランド代表に2-0

イングランドを相手に先制決勝弾を決めたU-22日本代表の山本理仁。(C)JFA/写真提供:日本サッカー協会

「ボランチの自分やジョエル(藤田譲瑠チマ)が、もっと引っ張っていかなければいけない」

[国際親善試合] U-22日本代表 2-0 イングランド代表/6月10日13:00(日本時間21:00)/イングランド・セントジョージズパーク

 パリ・オリンピック世代のU-22日本代表がU-21欧州選手権に向けて23歳以下で構成されたイングランド代表との国際親善試合、山本理仁と松村優太のゴールで、2-0の勝利を収めた。試合はメディアを含め非公開で実施された。

 日本は59分、三戸舜介のミドルの跳ね返りをボランチで先発した山本が決めて先制に成功! 75分には途中出場した松村優太が追加点を決め、そのまま2-0で無失点勝利を収めた。

 山本は試合を終えたあと、日本サッカー協会によるオンライン取材に応じて、次のように試合を振り返った。

「タレントとしては、すごい選手がたくさんいました。そのなかで僕らも負けずにやろうと声を掛け合い、プレスがそこまで前からこなかったので、自分らも慌てずボールを持つことができました。

 ただ、なかなかチャンスを作れず、日本は少ないチャンスを決め切れました。僕の肌感覚では、イングランドにそこまでやられた感じはなく、ペナルティエリアに侵入された回数は少なく、そういった意味では、優位に進められたゲームだったと思います」

 山本の先制ゴールは、サイドで起点を作ったあと三戸舜介の仕掛けからのミドルのこぼれ球に反応して決めたものだった。

「いい守備から試合に入れたことは一つ収穫に挙げられます。もちろん(イングランド代表の)後ろの選手もボランチもクオリティが高く、なかなかボールを奪い切れない守備の時間もあった試合でした。徐々にアジャストとして、奪い切ってカウンターからチャンスを作ることもできました。そこはすごく手応えを得られました。

 課題としては、前半多少プレスが掛かった時に慌ててしまい、ビルドアップが外回りになり、簡単に押し下げられるシーンが多かったこと。そのビルドアップの形は少し改善しないといけないです。ボランチの自分やジョエル(藤田譲瑠チマ)が、もっと引っ張っていかなければいけないと思いました」

 当初はイングランド側の情報は発表されないということだった。ただ、試合後、FA(イングランドサッカー協会)はイングランド代表のメンバーを公開。アーセナルFCの、リバプールFCのハーヴェイ・エリオット、アーセナルFCのエミール・スミス=ロウらスター選手が名を連ね、まずまずの本気モードで挑んできていたことが分かる。

 そうした選手とのバトルについて山本は「コンタクトした時のインパクトは強く感じました。そういうところは強化していかなければいけないし、そこでボールを奪われず、さばく、受け流すところを高いレベルでやっていくことが改善点だと思います」と語った。そして「名前を聞いたことがある選手もいたなか、勝ったことが何より自信になります。やり方が間違っていないと再認識できました」と頷いた。

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 日本はこのあとオーストリアに移動し、中3日でオランダ代表と対戦する。山本は「アヤックス、PSVといった優秀な育成組織がある国で、テクニックとスピードあるすごくいい選手が揃っている印象があります。イングランド戦で自分たちは決して劣っていないと感じられたので、警戒しつつも個々のところで勝ち、チームとしても勝ちたいです」と意欲を示した。

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